日本代表 薄氷勝利でSWC3位

 日本代表 薄氷勝利でSWC3

 

 残り8秒。メキシコのオーバータイム突入を狙った51ヤードFGを、DL紀平(オービック)が値千金のブロックで仕留め、1714で逃げ切った。2大会ぶりとなったメキシコとのSWC対戦は、これで33勝。カナダに敗れて4大会連続の決勝進出を逃したものの、銅メダルの獲得となった。 

715日(金)。ウイーンに舞台を移した順位決定戦は、オーストリア最大のエルンストハッぺル・シュタディオンに4128名の観衆を集めて開催。パントの応酬でフィールドポジションの奪い合いとなった立ち上がりだったが、メキシコが3度目のポゼッションでKマルトスによる55ヤードFGを失敗。自陣38ヤードから攻撃権を得た日本が、メキシコの反則とQB高田(パナソニック)―WR清水(オービック)の27ヤードパスで敵陣15ヤードへ侵入し、高田がQBドローで中央を抜け出て第2Q7分に先制TDを決めた。 

メキシコはこれまでのショットガン主体の攻撃から一転。プロI体型からのインサイド・ラン攻撃で日本守備をパワーで圧倒する戦略だったが、43体型を34守備に切り替えた日本代表の対応は見事だった。ところがこの直後にメキシコにビッグプレーが飛び出した。キックオフ・リターナーのヴィアモンテスが、右サイドラインを疾走して82ヤードのリターンTD。僅か12秒で試合は振り出しに戻った。 

日本代表攻撃が3アンド・アウトでパントに追いやられ、モメンタムがメキシコに傾きかけた瞬間、今度は日本守備にビッグプレーが出た。SF三宅(オービック)がメキシコQBペレスの右ロールからのパスに反応良くインターセプトに飛び込み、敵陣12ヤードまで返す21ヤードのリターン。K青木による23ヤードFG10対7の前半折り返しとなった。 

後半立ち上がりの日本代表攻撃は鮮やかだった。321秒、8プレーを費やした60ヤードTDドライブを、QB高田―WR前田(鹿島)による19ヤードTDパスで締めくくって17対7。WR小川(IBM)、RB古谷(オービック)、RB神山(富士通)らへショートパスでテンポよくダウンを更新し続けたる好ドライブだった。 

続く攻撃では19プレー、952秒に及ぶ徹底したボールコンロトール力を発揮してゴール前4ヤードに侵入。K青木によるFGがまさかの失敗に終わり、8分を残して集中力が明暗を分ける展開となったが、ここではメキシコ攻撃が先に底力を発揮。3点差に迫る80ヤードのTDドライブを演出してゲームはがぜん緊迫した。 

残り4分。日本代表は再びボールコントロールに出たものの、1分12秒を残してパント。すでにタイムアウトをすべて消費してしまっていたメキシコ攻撃に焦りも見えたが、自陣20ヤードから再開した攻撃でQBペレスの脚力を生かしたランとパスでボールを進め、日本代表守備の反則もあって日本陣34ヤードにまで前進。最後は同点狙いのFGに託したものの、DL紀平のブロックで決着した。



記者会見はこちら



01_shugou.JPG






 メキシコを17対14で破り3位となった日本代表 













02_maeda.JPG













 3Q、3分21秒に決勝点となった19ヤードTDパス捕球を演じたのをはじめ、キックリターンでも2回64ヤードと活躍。ゲームMVPに選出されたWR11前田(鹿島) 













03_furutani.JPG





 ランとパスあわせて66ヤードを獲得し、攻撃の核となったRB20古谷(オービック) 













 

04_sueyoshi.JPG



 シャベルパスで好ゲインを奪ったRB31末吉(早稲田)は、3回捕球23ヤード 












05_JPN_D.JPG

 日本守備はメキシコ攻撃のスピードを激しいプレッシャーで封じ込めた。DL93紀平(オービック