World Teamレポートその5
全日程を終え、今回参加した育成選手の4名とトレーナーの辻本さんに感想を伺いました。
Q1:実際に参加してみての感想をお聞かせください
・FB 赤津 裕之(明治大学):育成選手の中には、まだ経験も浅い選手もいて、レベル的には差は感じませんでした。でもサイズはでかくて、差を感じました。一方で、当たりは負けるとは感じませんでした。
・OL 笠井 英治( 正則高校):サイズは予想通り大きかった。自分は小さいほうだと思っていたが、同じくらいのサイズのOLがいたので、もっと体を大きくして、且つスピードもつけられたら更によくなると思った。
・DL 小林 貴(法政大学):サイズ、フィジカルの面では、育成選手とFinal Rosterに大きな差があると感じた。日本では経験したことのないヒットを受けた。しかし、プレーへのこだわりや、テクニック、リアクションなどでは日本の方が勝っているところもあった。サイズさえつけることができれば通用すると思った。
・DL 佐嶋 優輔(関大一高校):育成選手としての参加だったが、世界選抜という素晴らしい環境で練習ができて、今後のアメフトの価値観をもっと楽しくなってよかった。
Q2:英語(コミュニケーション)の壁はどのように対応しましたか?
・FB 赤津 裕之(明治大学):最初は本当に言っていることが分からないことがありましたが、日に日に言っていることが分かるようになってきて、ちょっとした会話ができるようになりました。プレーは、コールを聞いているだけでは対応が遅くなるので、シグナルも覚える努力をしました。
・OL 笠井 英治(正則高校):とにかく真剣に答えようと考えると返答につまってしまうので、冗談を交えたり、時にはジェスチャーを大げさにやるようにした。
・DL 小林 貴(法政大学):プレーのアサイメントやコール1つ1つ確認や聞き取ることが難しく苦労したが、身振り手振りでコミュニケーションをとることができた。コーチの説明が分からず、プレーミスをしてしまうことが何回かあったが、他の選手のプレーを真似て、なんとかついていくことができた。コミュニケーションが日本人の最大の課題だと感じた。
・DL 佐嶋 優輔(関大一高校):単語をあまり知らなくて会話に苦労した。3日くらい経って耳が慣れてきて、ジェスチャーをとおしてコミュニケーションをとれてよかった。
Q3:通用すると思ったところはありますか?
・FB 赤津 裕之(明治大学):外国の選手は、ヒットが高くて、低くヒットすれば勝てました。技術面でも通用するところは多々ありました。日本人選手でも勝てるところはたくさんありました。
・OL 笠井 英治(正則高校):テクニックとスピード。どちらも自分はまだまだだが、もっと練習を重ねれば追いつけないこともないと思った。
・DL 小林 貴(法政大学):DLをやっていて感じたところは、ヒット力は勝てないけど、スピードやテクニック、リアクションは勝てると思う。日本人と比べると、セットへのこだわりがあまりないと感じた。1つ1つ細かいところを突き詰めることができるのが日本人の武器だと思う。
・DL 佐嶋 優輔(関大一高校):体格では100%負けるので、テクニックを使わないと死ぬところでした。日本人はセットから教えてもらえる環境なので、テクニックは通用した。
Q4:今後の目標をお聞かせください
・FB 赤津 裕之(明治大学):みんな足は速くて、そこではやりきれていないと感じたので、筋肉をつけてサイズアップして、スピードもあげて、レベルの高い選手になりたいと思います。来年はFinal Rosterに選ばれようにがんばります。
・OL 笠井 英治(正則高校):自分がどれだけ「体の大きさ」に頼っていたかよくわかった。もっと大きさだけではなく、技術的に上達したいと思う。
・DL 小林 貴(法政大学):フィジカルをつけて外国人を倒したい!!
・DL 佐嶋 優輔(関大一高校) 育成選手とはいえ、世界選抜なので、周りのプレッシャーが大きくて応えられるか不安だが、今まで以上に練習して、世界選抜に見合う選手になっていきたい。
写真左から DL佐嶋選手、OL笠井選手、FB赤津選手、DL小林選手
Q5:今回参加された目的をお聞かせ下さい
・TRN 辻本 真吾(関西学院大学):自身のトレーナーとしての能力を向上させるためです。実際に世界レベルのトレーナーは何を考え、どのように行動し、選手と接しているのか。高いレベルに直接触れることで、さらにステップアップすることが目的でした。
Q6:実際に参加されての感想をお聞かせ下さい
・TRN 辻本 真吾(関西学院大学):感謝の一言に尽きます。今回の経験を通じ、さまざまな点で成長することができました。とても収穫の多い1週間でしたが、そのどれもが多くの人のおかげです。トレーナースキルを教えてくださったトレーナーユニットの方々、また参加させてくれた両親、尽力してくださった日本協会の方やコーチ陣のおかげでとても貴重な体験をすることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
トレーナーユニットとともに。一番左が辻本さん