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INFORMATION ニュース

2008.01.01

2008年(平成20年) 活動75年目

お知らせ

立命大、5年ぶり3回目の日本一。U19が米国に勝利

日 付 主な出来事
社  会 1月1日 1997年に採択された京都議定書の約束期間がスタート
1月17日 学習指導要領改訂、脱ゆとり教育へ
1月21日 ナショナルトレーニングセンター供用開始
4月4日 JOCエリートアカデミー開校
7月7~9日 第34回主要国首脳会議(G8サミット)、北海道洞爺湖町で開催
9月15日 リーマン・ブラザーズ経営破綻
10月28日 日経平均がバブル経済破綻後の最安値を更新(6,994円90銭)
フットボール 3月22日 U19グローバルチャレンジボウル2008川崎大会。日本、米国に勝利(川崎球場)
3月22日 初の中学生オールスター東西選抜対抗試合。のちの東西中学生交流戦(川崎球場)
6月1日 第22回ヨコハマボウル開催。この回が最後となる
7月1日 文部科学省「新・新学習指導要領」にフラッグフットボールの追加を発表
7月 ポール・ラッシュ記念フィールド第1期工事完成(山梨・清里)
12月21日 甲子園ボウル、前年に続いて長居スタジアムで開催
翌年1月3日 第63回ライスボウル、立命大、パナソニック電工を下す。最後の大学チームの勝利
翌年1月10日 女子交流戦、クラブ・ワイルドキャッツ-クラブ・レディコング&東京ファーニーコルツ開催

 

日本のフットボールが75周年を迎え、日本協会では75周年記念ロゴを制作し、ワッペンや出版物のロゴとして使用した。また、「Final Quarter Project」を組織化し、セミナーなどを開催した。6月1日、第22回ヨコハマボウルが日体大-アサヒビール、日大-関学大の対戦で開催。異色の顔合わせのカードが多く、春のイベントとして普及に貢献してきた大会だったが、これが最後となった。

[1]主な出来事

●6月29日、新設なった山梨・清里のポール・ラッシュ記念フィールドで、「第1回ポール・ラッシュメモリアルゲーム」を開催。立大と桃山学院大が対戦した。

●女子フットボールは支援企業の撤退で活動困難な状況が続いていたが、翌2009年1月、関係者の努力で東西の交流戦、クラブ・ワイルドキャッツ-クラブ・レディコング&東京ファーニーコルツが王子スタジアムで開催された。

●谷口輝雄氏が日本協会理事長(第17代)に就任し、2010年まで務めた。

 

[2]競技施設・装具・公式規則

◆公式規則

【この年の日本の主な規則変更】

特になし

 

[3]春季試合

◆春のボウルゲーム

●第54回西日本選手権

「第54回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウル」は6月22日、長居球技場で松下電工とアサヒ飲料が3年ぶりに対戦。松下電工が前半を10-7とリードして折り返すと、後半はRB小林孝敏、RB永富政樹のTDランで一挙に引き離し、38-7で勝利した。

●第22回ヨコハマボウル

「第22回ヨコハマボウル」は6月1日、横浜スタジアムで開催された。

・第1試合は創部50周年の日体大と、同大のOBが創立に大きく貢献したアサヒビールが対戦。1Q5分、アサヒビールはDB鈴木浩太の39ヤードのインターセプトリターンTDで先制すると、2QにRB伊是名隼人の2つのTDランと、新加入のQB三原雄太からWR高橋昌宏、WR中島佑への2つのTDパスで一気に28点を挙げ、43-13で勝利した。
・第2試合の日大-関学大は、前年18年ぶりに甲子園ボウルで対戦した両校が定期戦で顔を合わせた。1Q3分、関学大がRB多田羅翔(四年)の1ヤードTDランで先制すると、4Q9分まで関学大が10-8と2点をリードした。しかし、日大はQB平本恵也(三年)からWR中村輝晃クラーク(二年)への65ヤードTDパスで逆転し、15-10で勝利した。日大はこれで春の定期戦3連勝で通算15勝24敗2分とし、甲子園ボウルでの対戦を含めた全成績は31勝31敗4分のタイとなった。

1987年6月に第1回大会を開催したヨコハマボウルは、この第22回で終了し、最後の試合を日大-関学大で締めくくった。春の陽気が良くなった季節に東西を代表する学生チームの対戦を主とし、その年の大学王者を占う好カード多く行われるなど、このボウルゲームが果たした役割は大きかった。

●第32回パールボウル

前年、川崎市での第3回ワールドカップのために開催を見送った「第32回パールボウル」が6月17日、東京ドームで鹿島と富士通の対戦で行われた。1Q、鹿島は富士通のパント時の反則からチャンスをつかみ、K鹿島弘道のFGで先制。富士通は2Q12分、QB出原章洋からTE大矢祐嗣へのTDパスで14-13と逆転した。鹿島は3Q終了間際、富士通のパントレシーブのミスをDL西川岳志がリカバーし、そこからの攻撃でRB丸田泰裕がTDランを挙げて再逆転。4Qにも丸田が11ヤードTDランを挙げ、鹿島が24-14で6回目の優勝を飾った。

 

[4]秋季試合

◆秋季試合(学生)

■関東(学生)

●関東大学リーグ1部はアミノバイタルフィールドと川崎球場を主に使用して開催。98大学、4,500人の選手で行った全リーグの試合は270にも上った。

Aブロックは鍵を握ると見られた慶大に、日大が26-24で、早大が32-12でそれぞれ勝利し、最終節で日大と早大が全勝で対決した。11月23日、快晴のアミノバイタルフィールドに、この年のリーグ戦で最高の4,039人が観戦した。

日大が1Q開始早々、RBファカオ・シアレ・シオレ(一年)がゴール前1ヤードを突進し先制のTD。早大はK木村洋(四年)の39ヤードFGとRB末吉智一(一年)の71ヤードTDランで逆転したが、日大はその直後にQB山城拓也(四年)からWR中村輝晃クラーク(二年)への11ヤードTDパスで再逆転。その後も得点を重ね、32-13で勝利して日大がブロック1位となった。3位となった専大のRB立花隆雄(四年)が7試合で5回のキックオフリターンTDという新記録を樹立した。

Bブロックも鍵となった日体大に、法大が34-14で、明大が24-10でそれぞれ勝利し、最終節で全勝対決を迎えた。11月24日、冷雨の川崎球場で2,299人が観戦。1Q、法大はRB原卓門(三年)の3ヤードTDランで先制。明大は2QにRB田中蔵馬(二年)からWR安田錦之助(二年)、さらに安田からRB喜代吉壮太(三年)へと渡るフリーフリッカーで6-6の同点とし、後半に突入。4Q早々、法大はRB原卓門が51ヤードの独走TDを挙げ、13-6で勝利した。原は1,043ヤードを走り、1,000ヤードラッシャーとなった。

●第39回関東大学選手権

第39回関東大学選手権・クラッシュボウルは日大と法大が2年連続で対戦。法大はエースRB原卓門(三年)が16回、117ヤードの力走で2TDを挙げたが、日大は攻撃で上回り、残り1分で14-14の同点としてタイブレーク方式の延長戦に。2回目に先攻の日大がTDを挙げたがTFPを失敗。後攻の法大がTDとTFPを決め、21-20で勝利した。法大はC赤坂直紀(四年)を中心とするOLがシーズンを支えた。

 

■関西(学生)

●関西学生リーグDiv.1は9月6日、王子スタジアムで開幕。同スタジアムとエキスポフラッシュフィールドを主会場として開催した。

●2強の関学大と立命大は最終戦で全勝対決を迎えた。それまで立命大は神戸大に27-7で、京大に14-13で勝利を挙げたが、関学大は神戸大に44-7で、京大には43-0で勝利と、スコアだけだと関学大が優位のように思われた。立命大-関学大は11月30日、神戸ユニバー記念競技場に25,000人の観客を集めて開催された。

1Q、立命大はRB松森俊介(四年)の39ヤードTDランで先制し、K砂原伸一郎(四年)の41ヤードFGで10点をリード。関学大は2Q、QB浅海克豪(三年)の8ヤードTDランで7点を返し、前半を立命大が10-7で折り返した。立命大は3Q5分、TB山本曜司(四年)の5ヤードのTDランで17-7と差を広げると、強力DLが看板の守備陣が関学大の攻撃を1TDに封じ、17-13で3年ぶりに全勝優勝を遂げた。

3位は神戸大で、ランとパスのバランスがよく、得点力が増して1993年以来15年ぶりの勝ち越し。4位は京大で、以下関大、甲南大、近大、同大となった。

 

■各地区(学生)

【北海道】 北大は札幌大に20-21で敗れたが、他の4試合に勝利して優勝した。札幌大は小樽商大と北海学園大に敗れて2敗。
【東北】 東北大は岩手大と28-28と引き分けて3勝1分となったが、岩手大が仙台大に敗れたため、東北大が優勝した。
【東海】 名城大が全勝優勝。名城大は関西リーグ入れ替え戦出場権をかけて関西2部Bブロック1位の阪大と対戦し、17-0で勝利したが、入れ替え戦では近大に7-20で敗れた。
【北陸】 金沢大が全勝優勝し、関西リーグ入れ替え戦出場を懸けて関西2部Aブロック1位の龍谷大と対戦したが、0-31で敗れた。
【中四国】 5チームによる1部は広島大が愛媛大と7-7で引き分けて3勝1分けとなったが、愛媛大が山口大に敗れたため、広島大の優勝となった。
【九州】 福岡大が全勝優勝。九大は不調で、3勝2敗で3位に。2位は西南学院大となった。

 

●「第12回北日本学生王座決定戦・第23回パインボウル」は東北大が北大を36-24で破り、シトロンボウルに進出した。

●「第12回南日本学生王座決定戦・第24回平和台ボウル」は11月30日、平和台陸上競技場で行われ、広島大が西南学院大を9-7で破り、ウエスタンボウルに進出した。

●「第12回東日本学生王座決定戦・シトロンボウル」は12月14日、札幌ドームで行われ、関東1部Bブロック2位の明大が10TDを挙げ、東北大を70-14で破った。

●「第12回西日本学生王座決定戦・ウエスタンボウル」は12月14日、広島広域公園第二球技場で行われ、関西6位の甲南大が広島大を40-0で破った。

●この東日本、西日本の各大学王座決定戦は、翌2009年から全地区の大学チームに甲子園ボウル出場の道が開けたことから、この第12回大会が最後となった。

 

◆秋季試合(社会人)

■秋季試合 関東(社会人)

●Xリーグイーストとセントラルは9月10日、東京ドームで開幕。東京ドームは平日を中心に5日間、川崎球場を11日間使用して開催した。Xリーグは1996年から3ディビジョンのリーグ戦とそれに続く6チームによるトーナメントを実施してきたが、翌2009年からステージ制に移行することから、従来の方式はこの年が最後となった。

●イーストはアサヒビールがオンワードに20-39で、富士通に13-26で敗れ、この時点でともに全勝のオンワードと富士通のFINAL6進出が決定。両者の最終節での対戦は、これまでパス主体の攻撃を展開してきたオンワードが一変して徹底したラン攻撃を展開。34-28で勝利して1位となった。

●セントラルはIBMが開幕戦でオービックに17-35で敗れ、第3節の鹿島戦でも7-17で2敗となって脱落。鹿島とオービックがともに全勝で最終節に対戦し、鹿島が17-13で勝利して1位となった。鹿島は初戦で主力RBが負傷するアクシデントがあったが、2年目のRB佐藤昭一郎、RB中川靖士、新人のWR前田直輝、WR小島悠二朗らが活躍した。

●前年までオンワードスカイラークスとして活動し、この年オンワード・オークスにチーム名を変更したオークスが12月18日、活動中止を決め、日本社会人協会に手続きを行った。それまで所属していた58選手が自主再建を目指し、「アメリカンフットボール=アスリート・ファクトリー」を結成して日本社会人協会に再加盟。翌09年3月に「相模原ライズ」の名称で、住民参加型地域密着クラブとして活動を始めた。新規チームのため、X3リーグからの再出発となった。

 

■秋季試合 関西(社会人)

●Xリーグウエストは長居球技場を主会場に、王子スタジアムも使用した。

ライスボウル王者のパナソニック電工の独走かと思われたが、アサヒ飲料が最終戦のパナソニック電工との全勝対決で勝利し、1位となった。パナソニック電工は2位となり、FINAL6に進出したが、リーグ戦で7年ぶりに黒星を喫した。

 

■プレーオフ(社会人)

●FINAL6の1回戦、鹿島-富士通は富士通が1Qで10-0とリード。しかし、鹿島は4Q、にRB丸田泰裕がこの日3つ目のTDを挙げて逆転し、21-19で勝利した。

パナソニック電工-オービックは、パナソニック電工が3Qに同点とし、4QにRB石野仁大のTDランで20-14と勝ち越して準決勝に進んだ。

●FINAL6準決勝は、アサヒ飲料と鹿島が対戦。鹿島は1Q、QB尾崎陽介からWR前田直輝への3ヤードTDパスとK鹿島弘道の30ヤードFGで10-0とリード。3QにはLB山本吉孝がインターセプトTDを挙げるなどして24-7で勝利した。パナソニック電工-オンワードは、パナソニック電工が2Qに逆転すると、計5TD、3FGを挙げる猛攻で44-17と大勝し、2年連続12回目のジャパンXボウル進出を決めた。

 

[5]秋季試合(ボウルゲーム)

◆第63回甲子園ボウル

●「第63回甲子園ボウル」は12月21日、前年に続いて長居スタジアムに20,000人の観客を集め、立命大と法大が対戦した。甲子園ボウルは翌年の第64回大会から全国の大学が参加する全日本大学選手権の決勝となるため、東西大学王座決定戦としては最後の大会となった(新型コロナウイルスの影響で東西大学王座決定戦として開催した2020年を除く)。

立命大は1QのQB松田大司(三年)からFB姉川和章(四年)への1ヤードTDパスと2Qの松田からWR尾崎健人(三年)への17ヤードTDパスに加え、K砂原信一郎(四年)の2つのFGで終始リードし、19-8で勝利して4年ぶり6回目の栄冠に輝いた。

立命大はDL久司大貴(四年)、DL武知大樹(四年)、DL前田和律(四年)、LB海島裕希(四年)を中心とした守備が強力。DB今西亮平(四年)が1、2Qにそれぞれ法大のパスをインターセプトするなどし、法大のTDをSB松田一将(四年)のパントリターンのみに抑えた。関東大学リーグ戦で1試合平均150ヤードを走って1,000ヤードラッシャーとなった法大のRB原卓門(三年)も58ヤードに抑え込まれた。ミルズ杯は立命大のRB松森俊介(四年)が受賞した。テレビ放映は前年までTBSの深夜枠での録画放送だったが、この年からNHK・BSでの生中継となった。

 

◆第22回日本社会人選手権・ジャパンXボウル

●「第22回日本社会人選手権・ジャパンXボウル」は12月13日、京セラドーム大阪で13,834人の観客の集め、パナソニック電工と鹿島が対戦。パナソニック電工は1Q、キックオフリターン時のスペシャルプレーの失敗とファンブルで二度、自陣からの攻撃を鹿島に許し、ともに鹿島のRB丸田泰裕のTDランで0-14とリードされた。

しかし、パナソニック電工は2QにRB石野仁大の2つのTDランとWR塚崎泰徳の好パントリターンなどで3TDを挙げ、形勢を逆転。4QにはQB高田鉄男と石野による「自由の女神」のフェイクからのTDで28-14とリードした。最後は鹿島の攻撃をCB小路浩之がインターセプトで断ち切り、2度目の2連覇を達成した。MVPはラン17回で195ヤード、2TDを挙げた石野が受賞した。

 

◆第62回ライスボウル

●「第62回ライスボウル」は翌2009年1月3日、東京ドームに34,655人の観客を集め、パナソニック電工と立命大が4年ぶりに対戦した。

立命大は1Q6分、QB松田大司(三年)からTE森正也(四年)への12ヤードTDパスで先制。その後、パナソニック電工に得点を許すが、常にリードを保って17-13で4Qに突入。4Qは互いに譲らず、残り7秒でパナソニック電工の逆転を狙ったパスを立命大CB毛利賢二(四年)がインターセプトし試合終了となった。立命大はOBが10人いるパナソニック電工に勝利しが、この勝利は2021年の第74回大会まで開催された学生と社会人の対戦で、学生の最後の勝利となった。MVPのポール・ラッシュ杯は松田が受賞した。

 

◆その他のボウルゲーム

●関西のフットボールシーズンを締めくくる「第54回えびすボウル」が翌2009年1月10日、雪が降りしきる中、王子スタジアムで開催。関西学生と社会人のオールスター戦となって6回目の対戦で、関西学生が17-0で初めて勝利した。

 

[6]高校フットボールの活動

◆春季大会(高校)

●「第34回春季関東高校選手権」決勝は、早大学院が法政二高を14-10で破り、4回目の優勝を遂げた。

●「第38回春季関西高校選手権」決勝は、大産大付高が8TDを挙げる猛攻で関西大倉高を58-0で破り、5年ぶり6回目の優勝を果たした。

 

◆秋季大会(高校)

■関東地区(高校)

●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月23日、駒沢第二球技場で早大学院と法政二高が対戦。ともに堅守を誇るチームとあって接戦となったが、3インターセプトを奪った早大学院が17-7で勝利した。

 

■関西地区(高校)

●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月16日、長居球技場で大産大付高と立命館宇治高が対戦し、前半で35-7と大きくリードした大産大付高が、後半の立命館宇治高の反撃を3TDに抑え、42-27で勝利した。

 

◆第39回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル

●「第39回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル」は12月23日、王子スタジアムで大産大付高と早大学院が対戦。大産大付高はRB井上周(二年)のロングランなどで2Q序盤までに20-0とリード。早大学院はランを軸に反撃し、4Q10分にRB小林勇気(三年)へのスポットラテラルが決まり、21-20と逆転。しかし、大産大付高は残り1分7秒からの攻撃で、WR宜本潤平(三年、主将)からWR戸田秀樹(三年)、そして再び宜本へと渡るスペシャルプレーが成功してゴール前14ヤードへ迫り、最後は残り13秒で井上が逆転TDランを挙げ、28-21で勝利した。山嵜隆夫監督率いる大産大付高は2年連続7回目の優勝。

 

[7]フットボール・ファミリーの活動

◆小・中学生フットボール

●3月22日の「U19グローバルチャレンジボウル川崎大会」の第1試合として、「中学生オールスター東西対抗戦(タッチフットボール)」が初めて開催され、関東は世田谷ブルーサンダース、シーガルズジュニア、浅野中、早稲田実業中、佼成学園中、日大三中から、関西は関学中、啓明学院中、高槻中から編成して対戦した。関東が要所で効果的なパスを決め、14-0で勝利した。

●関西地区の6つの学校チームと4つのクラブチームによる「第6回関西中学校アメリカンフットボール選手権」決勝は6月21日、王子スタジアムで行われ、大阪ジュニアベンガルズが京都クラッシュベアーズを21-6で破り、2年ぶり3回目の優勝を遂げた。

 

◆フラッグフットボール

●全日本フラッグフットボール協会と、日本フラッグフットボール連盟が統合し、「日本フラッグフットボール協会」を設立した。

 

[8]海外・国際関連の活動

◆日本チームの活動(国内開催)

●米国で開催されていたU19のグローバル・ジュニア・チャンピオンシップが2007年を最後に開催を終えていたことから、08年3月に日本側が主催となって米国のU19と対戦する「U19グローバルチャレンジボウル川崎大会」を開催した。

米国からは12州、27校から選抜された選手40人が来日。日本の選抜は19歳以下の大学生を主体に、高校からも選手が参加した。試合は3月22日、川崎球場で行われ、2Qに日本がQB加藤翔平(関学大一年)からWR萬代亮(関学大二年)への47ヤードTDパスで14-0とリード。DL山崎太一(関東学院大二年)、DL高橋幸平(法大一年)、LB末吉智一(早大学院三年)、LB菊地正諭(立命大一年)ら守備陣も活躍し、24-14で米国のU19チームから初勝利を挙げた。また、来日した米国コーチ陣が講師となったクリニックも開催するなど、試合以外でも交流を深めた。

●関西学生リーグの所属校53校を二分し、米国からの選手も参加した「第7回ニューエラボウル」は7月7日、長居第二陸上競技場で開催。立命大と京大を中心としたチームにカリフォルニア州立大フレズノ校が参加したチームと、関学大と関大を中心のチームにテキサス大エルパソ校が参加したチームが対戦した。

 

◆国際試合・その他

●NFLは米国外選手の発掘や育成を目的に「インターナショナル・プレイヤー・ディベロップメント」プログラムを実施してきたが、翌2009年の「インターナショナル・プラクティス・スクワッド(外国人練習生)」の選考を中止した。背景には世界的な不況があった。08年まで日本人選手もプログラムに参加していた。