「アメリカンフットボール日本選手権」対戦見直しのお知らせ


 
 公益社団法人日本アメリカンフットボール協会は、1月30日に開催された臨時理事会におきまして「アメリカンフットボール日本選手権 ライスボウル」の対戦を2021年度大会から見直すことを決定いたしましたので、下記のとおりお知らせします。

 臨時理事会では、日本学生協会所属の大学チームが日本選手権に出場しないこと、ならびに、社会人チームの優勝決定戦を日本選手権とすることを決議いたしました。
 併せて、社会人チームの優勝決定戦を「日本選手権 ライスボウル」という名称として、1月3日(予定)に開催することを確認いたしました。
 運営等詳細については、関係各所とも協議のうえ、3月14日(日)に開催される日本協会定例理事会にて、あらためて諮り、定めてまいります。

 今後も、日本のアメリカンフットボール全体の価値をさらに高めていくべく、さらに努力してまいります。今回の決定にご理解くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。
※以下に、これまでの検討経緯と今後の予定について、記載いたします。

1.検討経緯

(1)2020年8月2日に開催された日本協会理事会において「ライスボウル検討ワーキンググループ(WG)」を立ち上げる事が提案され、8名のメンバーと共に承認を受けました。
本WGが発足した背景には、近年、学生と社会人との実力差が大きくなってきており、双方の優勝チーム同士が対戦することに、興味を持ちづらくなってきていることがあります。また、この実力差に起因して、安全面での懸念も生じ始めています。これらのことから、日本選手権として現行の対戦カードを続けることの是非等を含め、総合的に検討することを目的としました。

(2)ワーキンググループは8月から11月にかけ、6回の会合が行われ、現状の問題点、日本選手権のあるべき姿が議論されました。議論においては、現在は社会人の強化及び進化が著しく学生が対等に勝負できる環境にないこと、ならびに、体力的な差も大きく、現場・指導者の感覚では対戦自体が危険を伴うレベルまで来ていることなどが確認されました。
一方、アメリカンフットボール全体の価値を高め、ライスボウルをさらに注目されるイベントにしていくためには、日本で最高レベルのゲームを行うことが最適と結論付けられ、社会人の優勝決定戦とするべき、との意見に至りました。
さらには、各学生連盟、及び、社会人協会においては、選手にとって励みとなる魅力あるポストシーズンゲームを、質量共にさらに充実させていくべきとの意見も、併せてまとめられました。

(3)11月15日に開催された日本協会理事会において上記の意見が報告され、その後、本日までに各加盟団体内にて意見集約が行われ、本日の臨時理事会の決議に至りました。

2.今後の予定

(1)今回のライスボウル対戦見直しにいたるWGの機動的な活動の有用性を日本協会として、あらためて認識し、今後、同様の枠組みでアメリカンフットボール界全体の価値向上に向け、活動を進めてまいります。

(2)本日のライスボウル対戦見直し決定を受け、2021年度日本選手権の運営等の詳細について関係各所とも協議検討し、3月14日開催の日本協会定例理事会で決定いたします。
 

公益社団法人 日本アメリカンフットボール協会
会 長  国 吉  誠