日本で最初のアメリカンフットボール公式試合

●1934年11月29日:横濱カントリイ・アスレチック・クラブ vs 全東京学生選抜軍

 日本で最初のアメリカンフットボール公式試合は、1934年11月29日(木・感謝祭の日)に明治神宮外苑競技場で、在日外国人のスポーツ組織である横濱カントリイ・アスレチック・クラブと、早稲田大学、明治大学、立教大学を主力とする全東京学生選抜軍の間で開催されました。

 当時、明治中頃からハワイなどに移民した日本人は、子供達を日本の大学で学ばせることが夢でした。その夢を実現し、多くの日系2世が、日本の大学に留学しましたが、生活環境の違いで日本の大学になかなか馴染めない状況でした。

 そこで、彼らを元気づけようと、当時、日系留学生の世話をしていた立教大学のポール・ラッシュ教授 (Paul Rush:1897~1979) を中心に、立教大学アメリカンフットボール部長、のちの日本アメリカンフットボール協会会長の小川徳治教授 (1905~2001) らが集まり、早稲田、明治、立教の各大学にアメリカンフットボールのチームをつくり、そこに多くの日系2世が参加しました。

 これらの大学が東京学生アメリカンフットボール連盟を結成し、その記念の試合として開催したのが、横濱カントリイ・アスレチック・クラブとの試合です。

この試合に関しては、次の3つの資料が残されています。

1.「試合のプログラム」:日本語、英語でほぼ同一の内容をまとめた試合のプログラム。右扉より日本語、左扉より英語の20頁の記録。
※英語版は、最終20頁より遡って参照ください。
2.「試合の映像」:当日の試合の5分44秒の映像。無声映像に説明文、ナレーション等を加え、全体で8分44秒です。撮影者は、不明です。
3.「試合の記録」:1939年立教大学卒の服部慎吾氏(1913~1995:後の日本アメリカンフットボール協会理事長)が記された日本におけるアメリカンフットボール競技開始から、日本で最初の公式試合までをまとめた記録(抜粋)。この記録全体は、当時の世相から、第2次世界大戦による競技活動中断までをまとめられており、ここに掲載したものは、その抜粋です。

以上3点をわが国でアメリカンフットボール活動を始められた先輩諸氏に感謝し、掲載いたします。