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TOURNAMENT 大会情報

2024.08.31

女子準決勝 日本-メキシコ

フラッグフットボール

日本女子は3位決定戦へ

フィンランド・ラハティで開催されているIFAF主催フラッグ世界選手権は現地8月29日、大会三日目を迎えた。女子日本代表は決勝トーナメント1回戦のオーストラリア戦に27対13、2回戦のイギリス戦に40対34と勝利。国内各チームから選抜された選手による日本代表が世界選手権に出場するようになった2018年大会以降初となる準決勝進出を果たした。世界ランキング2位のメキシコと対戦した準決勝は31対40の惜敗。大会最終日の現地30日にオーストリアとの3位決定戦に挑む。

ワールドゲームズ女王メキシコをあと一歩まで追い詰める

準決勝の相手は強豪のメキシコ。2022年に開催されたザ・ワールドゲームズ(TWG)では米国を破って女王の座に輝いている。日本代表も初戦で対戦し、13対34で敗戦を喫している因縁の相手だ。

 

試合会場にはメキシコの応援団の大きな声援が響きわたっていた。

 

日本代表は最初の攻撃機会で、メキシコ守備の素早くタイトなカバーにパスが思うように決まらない苦しい立ち上がりとなった。守備もメキシコのスピーディーかつ、フィールドを広く使った攻撃に振り回され、メキシコ優位な序盤となった。

 

流れが変わったのは12対21で迎えた前半終了間際。メキシコのTDを狙ったパスをDB山本がインターセプト。残り31秒で得た攻撃機会をQB磐田がWR中畑、八木、近江、森永へと立て続けにパスを決めてゴール前3ヤードに迫ると、終了3秒前に森永へのTDパスをヒット。19対21と2点差に追い上げて折り返した。

 

後半もメキシコが先行する展開は変わらなかったが、主導権は日本代表が握っていた。相手の攻撃スタイルに順応してきた守備陣はLB北﨑あかり、金谷明咲妃らの鋭いラッシュでメキシコのQBにプレッシャーをかけて失投を誘発。メキシコに得点を許さないシリーズを作ることができ、25対27と2点差でついていく展開が続いた。残り4分にメキシコにTDを許し25対33となった直後には、QB磐田がWR濵口への38ヤードTDパスを決めて再び2点差に迫った。

 

しかし、その後メキシコは時間を使いながら攻撃を展開し、終了50秒前にTDで加点。日本代表は反撃を試みたが、シリーズ更新をすることができず、34対40の惜敗となった。

 

「メキシコ相手にここまでやりきった自分達をたたえよう。ファイナル進出まで本当にあと少しだった。みんなは全部出し切った。本当によくやった」

 

桑原昂司HCは、涙を見せる女子日本代表を称賛した。

 

そして、涙を見せながら会場を去る日本代表に、試合会場を取り囲んでいた多くの観客から「グッドゲーム、ナイスゲーム」という温かい声援と大きな拍手が送られていた。

すべての試合を通じて、勝負どころの活躍が光った主将WR7近江佑璃夏