2月5日(現地時間)テキサス州オースティンで第4回ワールドインターナショナルU-19の試合が行われ、世界選抜チームは10対42でアメリカ選抜チームに大敗した。DB林(関西大)、DB下水流(日本大)、OL島野(立命館大)3人の日本人選手を含む世界選抜は、立ち上がりからインターセプトされるなど、うまく攻撃がつながらずキックによる3得点のみで前半を終えた。後半はデムスキー(カナダ)がゴールにボールを持ち込みタッチダウンするも流れを変えることはできず試合は終了、アメリカ選抜が昨年の雪辱を果たす形となった。
終始、戦況が悪い中でのプレイとはなったが、林はソロタックルを2回決めるなどアメリカ選抜を相手に果敢なプレイを見せてくれた。「たしかに所々では良いプレーができた。しかしセイフティーとして常に求められる役割を果たせた訳ではない。外国人選手の生まれながらに持ったポテンシャルの高さ、パワーを感じることとなり、自分との身体能力の差を埋めることができなかった。」と語った林は、帰国後トレーニングを積んで体作りに励むとのこと。
日本人初のラインポジションとして参加した島野の出番は最終4Qまで待つこととなった。「『俺を早く出せ』と気持ちが急いだが、いざ声がかかると緊張した。フィールドに立ちアメリカ選抜と向かい合うとその大きな体は威圧感があった。」と語った島野は、少ないチャンスではあったが大きな相手に押し負けないラインの踏ん張りをみせた。
守りの司令塔としてリーダーシップが期待された下水流は「限られた出番の中で自分が思う形にすることが難しかった。プレイ中に指示をくれるコーチとの意思疎通をもっと円滑にできるようになりたい。」山田コーチから「下水流は来年もチャンスがある。英語を話す環境を帰国後も作れるといい。」とのアドバイスをもらった。それぞれの課題を得た3人の選手の日本での活躍が期待される。