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2025.07.07

2024年度クロスオーバーアスリート測定会参加者インタビュー(2)

お知らせ

駒澤大学1年・松尾柊治選手

「迷ったなら、絶対に行った方がいい。新たな出会いは、まず動くことから始まります」

1. 参加のきっかけと背景

高校では野球部に所属し、レフトを守っていました。小学校から12年間続けた野球でしたが、高校での活動で一区切りだと感じ、大学では野球を続けないことを考えていました。そんな折、中学時代のクラブチームに挨拶に行った際、監督からクロスオーバーアスリート測定会のことを教えていただきました。運営に関わる方が知り合いにいたようで、リンクも送ってもらい、関東開催は終わっていましたが、関西開催に思い切って参加することにしました。

測定会は体力測定のような軽いイベントだととらえており、まさか大学へのスポーツ推薦につながるとは思ってもいませんでした。

 

2. 測定会当日の印象と体験

当日行われる種目を事前に調べると、想像よりも本格的で、筋力や瞬発力を測るような内容ばかりでした。メディシンボール投げなどの練習も独学で行い、当日は緊張しながら会場に向かいました。

会場の雰囲気はピリピリしており、他の参加者も緊張した面持ちで、軽い気持ちで来た自分には圧倒されるような空気でした。関西出身者ばかりの中、関東から来た自分のような存在もおり、異色ながらも刺激的な環境でした。

得意としていたメディシンボール投げでは、緊張から手汗で滑ってしまい、自己ベストから大幅に記録を落とす悔しい結果に。それでも他種目では2番手の成績を収めることができ、自信につながりました。参加者は野球経験者が多く、会話も自然と弾み、徐々に和やかな雰囲気になったことも印象に残っています。

 

3. 大学アメリカンフットボール部との出会い

測定会後には、各大学のブースが設けられ、6校の説明会に参加しました。その中で、駒澤大学のリクルーターの熱意に惹かれました。担当の方が私の経歴を事前に詳細に調べており、小中学校のキャプテン歴や高校での副キャプテン経験まで把握してくださっていて、驚きました。

説明の熱量や対応の丁寧さに加え、アスリートとして成長できる環境だと感じたため、駒澤大学への進学を決意しました。アメリカンフットボール経験者の父も、「お前には向いている」と背中を押してくれ、家族も応援してくれました。

4. アメフトを始めての変化

大学入学前から練習に参加させていただける機会をいただき、高校3年生の9月から週1回の頻度で練習に参加していました。11月頃に初めてアメフトの映像を見る機会が訪れましたが、それまではルールもポジションも知らず、手探りでのスタートでした。最初はコンタクトに強い恐怖心があり、腰が引ける場面も多くありましたが、先輩たちの丁寧な指導と励ましで、徐々に慣れていきました。

現在はディフェンスバックとして試合にも出場しており、先発出場の機会もいただいています。特にバックペダルなど、未経験では難しい動きも徐々に習得できるようになり、反応力や瞬発力の向上を実感しています。

高校時代は自由度の高い自主練スタイルが中心で、自分から考えて行動することを重視していました。アメリカンフットボールにおいてもその経験が生きており、自ら課題を見付けて改善する力が成長につながっていると感じています。

 

5. 未来の参加者へのメッセージ

測定会への参加を迷っている人がいたら、「迷ったなら、絶対に行った方がいい」と伝えたいです。新しいスポーツに出会うには、まず自分が動くしかありません。自分に合った競技と出会えるかもしれない貴重な場です。

特に、高校で部活動を続けてきたものの、大学での進路に迷っている人には、ぜひ参加してほしいと思います。大学でも体を動かすことの楽しさを再発見し、自分の可能性を広げてほしいです。

松尾 柊治 (まつお・しゅうじ) 駒澤大学文学部1年。千葉県野田市出身。國學院大學久我山高等学校卒。小学校から12年間野球を続け、キャッチャー、サード、レフトといろいろなポジションを務めた。高校時代は甲子園出場も経験。クロスオーバー測定会を機にアメリカンフットボールへ転向。現在はディフェンスバックとして試合にも先発出場している。