[1]主な出来事
●フラッグフットボールが体育の準教科書に掲載された。これを受けて各地の教育委員会から日本協会各組織に依頼があり、教員対象の研修会の開催や教育現場での支援などか行われ始めた。また、2000年代半ばには、地域の小学生対象のフラッグフットボールスクールの活動や、中高年を対象としたタッチフットボールのクラブ活動を支援する動きも出てきた。
●日本協会として6回目の開催となる「アメリカンフットボール医・科学研究会」が2月9日、初めて関西の西宮大学交流センターで開催された。頭部外傷、頚部外傷、膝外傷、足関節外傷の実態と予防対策など、8項目のテーマで専門家による講演などが行われた。この医・科学研究会の活動やチーム関係者の努力、公式規則の変更などにより、以前と比べて重大事故は少なくなってきた。
●2月19日、関西学生リーグDiv.1の監督やコーチが中心となり、「関西コーチズアソシエーション」が発足した。発起人は茨木克治・大産大監督で、プレジデントに平井英嗣・立命大総監督が就任した。
●金澤好夫氏が日本協会理事長(第15代)に就任し、2005年まで務めた。
●稲垣理一郎氏原作、村田雄介氏作画の漫画作品『アイシールド21』が『週刊少年ジャンプ』(集英社)の2002年第34号(7月23日発売)で連載を開始した。09年第29号まで全333話の連載となった。また、これを原作としたテレビアニメが05年4月から08年3月までテレビ東京系列で放映された。
物語は、私立泥門(でいもん)高のアメリカンフットボール部にマネジャーとして入部した小早川瀬那が俊足を見込まれて選手となり、敗戦を重ねる中で強化プログラムをこなし、やがてチームが高校選手権「クリスマスボウル」出場を目指す作品。2024年1月には、連載開始21周年を記念して、続編が1回読み切りで掲載された。
[2]競技施設・装具・公式規則
◆競技施設
●長い間使用されてきた西宮スタジアムと西宮球技場が12月末で閉場となり、多くの試合の思い出を残して66年間の歴史に幕を閉じた。フットボール最後の試合は12月22日、日本タッチ&フラッグフットボール協会主催の「FINAL TOUCH 2002」。一般女子は関西アウィリーズが、オープンではスレイズが、ミックスでは松本ピークスがそれぞれ優勝した。
西宮スタジアムは1937年、阪急職業球団(後の阪急ブレーブス、現オリックス・バファローズ)の本拠地としてオープン。フットボールは40年に、西宮球技場は翌41年に使用を始めた。90年には西宮スタジアムに関西協会の事務所も設置され、フットボールファンに親しまれてきた試合会場だった。
●東京都調布市の東京スタジアムに天然芝の補助グラウンド(現アミノバイタルフィールド)が完成。竣工試合として関東大学2部リーグの新潟大-駒大、横国大-武蔵工大(現・東京都市大)が行われた。2,000人収容の観客席と1,000人収容の芝生席を持つ球技専用グラウンドだった。
◆公式規則
【この年の日本の主な規則変更】
特になし
[3]春季試合
◆春のボウルゲーム
●第48回西日本選手権
「第48回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウル」は6月8日、西宮スタジアムで前年と同じく松下電工とアサヒ飲料が対戦した。互いの守備が力を発揮し、ロースコアの展開。松下電工は2Q早々、K太田雅宏の27ヤードFGで先制すると、アサヒ飲料は同9分にRB堀口聡の76ヤード独走TDで逆転。松下電工はその直後、RB石野仁大の4ヤードのTDランで10-7と再逆転した。後半は両チーム守備陣が相手に得点を許さず、松下電工が2年連続9回目の優勝を遂げた。
●第48回西宮ボウル
西宮スタジアムの閉場に伴い、最後の「西宮ボウル」となった。
6月29日、「第48回西宮ボウル」は西宮スタジアムに12,000人の観客を集めて行われ、関西が23-7で勝利し、5連勝とした。
この日は3試合行われ、第1試合は西日本学生選抜が東海学生選抜を23-7で、第2試合は兵庫高校選抜が大阪高校選抜を7-6でそれぞれ破った。対戦成績は大阪選抜の18勝11敗3分。第3試合の関西学生選抜-関東学生選抜は、関東が開始早々にQB波木健太郎(早大三年)からWR清水聡(東海大四年)への70ヤードTDパスで先制。関西も1Q6分、QB高田鉄男(立命大三年)の6ヤードランで追い付いた。関西はさらに3Q、高田からのハンドオフを受けたFB杉田雅文(近大四年)が、一度はファンブルしたものの自ら拾ってエンドゾーンに駆け込み、リードを広げた。
48年前の1954年9月16日、日本フットボール20周年記念として、関西初の夜間試合として開催した「西宮ボウル」はこれで幕を閉じた。対戦成績は関東の25勝22敗1分。初夏の夜とあって土砂降りとなった年もあったが、ナイター照明の下で選手と観客双方にとって印象の残る試合が多くあった。
米国と同様、日本でも「オールスター戦(選抜戦)」は人気を博した。オールスター戦に選ばれて出場することは、監督やコーチ、選手にとってとても名誉なことであり、観客にとっては優秀選手を一度に見ることができた。しかし、フィールドでは11人が合わせた動きをし、グラウンド全体では控え選手含めて全員が整った行動をしなければならない「組織のスポーツ・フットボール」では、他の競技以上に試合前の調整や練習が必要であり、現在はオールスター戦が少なくなっている。
●第16回ヨコハマボウル
「第16回ヨコハマボウル」は5月26日、横浜スタジアムで開催された。
・第1試合の鹿島と関学大の初対戦は、互いに点の取り合いとなり、24-24で4Qへ。すると、鹿島がRB堀口靖の4ヤードTDラン、QB鈴木和佳からTE八百板大への20ヤードTDパスで加点し、関学大の反撃を1TDに抑えて39-30で勝利した。
・第2試合の法大-アサヒビールは法大が1Q、QB桑野智行(四年)の6ヤードTDランで先制。しかし、アサヒビールは直後にRB花房政寿の85ヤードのキックオフリターンTDで同点とし、その後も着々と追加点を挙げて42-9で勝利した。
●第27回パールボウル
「第27回パールボウル」は5月30日、東京ドームで鹿島とリクルートが対戦。1Qに鹿島が先行すると、すぐにリクルートが追い付き、さらにリクルートが2つのFGを成功させて6点差で終盤へ。すると、残り40秒で鹿島のLB岡崎徹が鋭いタックルでボールを弾き出して攻撃権を奪取。最後は残り3秒でWR笹野直紀が同点TDパスキャッチしたが、その後のTFPのキックをリクルートNG池之上貴裕にブロックされ、パールボウル史上初のタイブレーク方式の延長戦へ。リクルートはTD後のキックを外したのに対し、鹿島がTDとTFPを成功させ、20-19で激戦を制した。
[4]秋季試合
◆秋季試合(学生)
■関東(学生)
●関東大学リーグ1部は大井第二球技場や等々力硬式野球場などで開催し、久しぶりに西武ドームも使用した。
Aブロックは法大が全試合を危なげなく勝利し、最終節を待たずにブロック1位を決めた。リーグ戦連勝記録は36。前年不振だった古豪・明大は法大に大敗し、関東学院大、日大と引き分けたものの、3勝1敗2分で2位となった。初の1部挑戦となった山梨学院大は6敗で最下位だった。
Bブロックは専大が6戦全勝で1位、早大が2位となった。専大が筑波大、東海大、早大には接戦で勝利したが、日体大、慶大、帝京大には大勝した。早大は日体大と4勝2敗で並んだが、直接対決の結果で早大が2位となった。
●第33回関東大学選手権
クラッシュボウル準決勝の法大-早大は、早大が9連覇を目指す法大に攻守ともに健闘。23-24で迎えた残り40秒からの攻撃で3回のパスを成功させ、最後は残り2秒にK神聖(三年)が48ヤードのFGを決め、26-24で劇的な勝利を収めた。
もう1試合は、専大が明大をサヨナラFGで10-7と退けた。
決勝はBブロックで1位の専大と2位の早大の顔合わせ。専大はパスで攻めたが、早大は守備が専大の12回の第3ダウンのうち10回を防ぐなど奮闘。攻撃もQB波木健太郎(三年)、RB神聖(三年)らが活躍し、4Qに3TDを挙げ突き放し、45-17で勝利した。ルーツ校の早大は創部69年目で悲願の甲子園ボウル初出場となった。
●入れ替え戦では2部の立大が1部Aブロック7位の山梨学院大を17-7で破り、4年ぶりに1部に復帰した。
■関西(学生)
●関西学生リーグは主に西宮スタジアム、西宮球技場、宝ヶ池球技場を使用して開催。
立命大は前年からショットガン体型を採用。前年はまだ十分に効果は出なかったが、2年目は全試合危なげなく勝利し、4年ぶり4回目の優勝を飾った。第4戦まですべての試合で50得点以上し、許したTDは2つだけ。第5戦の京大戦でも4TDを挙げて31-3で勝利し、続く近大戦でも開始直後のWR木下典明(二年)の87ヤードのキックオフリターンTDで波に乗り、48-6で大勝した。
立命大は最終の関学大戦は、最初のシリーズでQB高田鉄男(三年)からWR木下への91ヤードTDパスのビッグプレーで先制。続くシリーズで高田が負傷したものの、代わったQB椙田圭輔(四年)が落ち着いたプレーで引っ張り得点を重ね、48-14で勝利した。高田の成長に加え、リーグ2位のパス捕球28回のWR冷水哲(三年)、同5位の22回の木下の活躍とともに、守備の平井基之(三年)、紀平充則(二年)のDL、小路浩之(四年)率いるDB陣が再三の好守を見せるなど、隙のない戦いぶりだった。
関学大は近大戦で残り1秒までリードしていたが、最後のプレーで近大のDB須田裕之(二年)のキックオフリターンTDを許し、25-29で近大にリーグ戦初の敗戦を喫した。関学大は4年ぶりの2敗で2位。近大は関学大と京大を破る健闘を見せたが、神戸大と甲南大に敗れ、京大とともに4勝3敗で3位となった。
●部員数が減少したチームが増え、関西学生連盟では少人数チームによる6人制フットボールの試合を行うこととした。
■各地区(学生)
【北海道】 1部リーグは6大学で開催。北大が北海道工大に23-7で勝利するなど全勝で優勝した。
【東北】 1部リーグは6大学で開催。東北大が岩手大を43-21で破り、全勝優勝した。2位は岩手大で、以下弘前大、東北工大、山形大、日大工学部となった。
【東海】 1部リーグは名城大が中京大を48-23で破り、全勝優勝を飾った。
【北陸】 1部リーグは5大学で開催。金沢大が全勝優勝した。
【中四国】 1部リーグは愛媛大と広島大の争いになったが、愛媛大が7-0で勝って優勝した。
【九州】 九大と久留米大の優勝争いとなり、九大が12-7で勝って全勝優勝した。
●「第6回北日本王座決定戦・第17回パインボウル」は宮城陸上競技場で行われ、北大が東北大を49-28で破り、シトロンボウルに進んだ。
●「第6回南日本王座決定戦・第18回平和台ボウル」は11月17日に行われ、九大が愛媛大を42-6で破り、ウエスタンボウルに進んだ。
●「第6回東日本学生王座決定戦・シトロンボウル」は12月8日、札幌ドームで行われ、関東1部Aブロック2位の明大が北大を33-17で破った。北大は297ヤードを獲得したが、関東の壁は厚かった。
●「第6回西日本学生王座決定戦・ウエスタンボウル」は12月8日、博多の森陸上競技場で行われ、関西6位の甲南大が九大を41-0で破った。これまで関西は2位が出場してきたが、実力差を考慮して6位が出場した。
◆秋季試合(社会人)
■秋季試合 関東(社会人)
●Xリーグイーストとセントラルは9月6日に東京ドームで開幕。東京ドームは平日を中心に9日間、横浜スタジアムは休日に4日間、西武ドームも休日に3日間使用した。
●イーストは富士通と鹿島を軸に展開し、ともに全勝で最終節を迎えた。富士通の守備陣が鹿島のQBに終始プレッシャーを掛けて14-7で勝利し、1位となった。
セントラルは混戦となったが、アサヒビールがシーガルズとオンワードスカイラークスに敗れ、FINAL6進出を初めて逃した。FINAL6にはシーガルズとオンワードスカイラークスが進出。
■秋季試合 関西(社会人)
●Xリーグウエストは9月7日に長居球技場で開幕。前半は同球技場、後半は西宮スタジアムを使用した。
松下電工がアサヒ飲料に13-7で勝利し、前年の雪辱を果たすとともに5戦全勝で優勝した。アサヒ飲料は2位でFINAL6へ進んだ。
■プレーオフ(社会人)
●FINAL6の1回戦で、富士通がオンワードスカイラークスと対戦。同点で迎えた残り2秒の最後のプレーで、富士通はK長谷樹が43ヤードのFGを決め、20-17の劇的な勝利を挙げた。アサヒ飲料-鹿島はアサヒ飲料が先制し、その後も着実に得点を加えて28-10で勝利した。
FINAL6準決勝は富士通と松下電工が対戦。閉場する西宮スタジアムでのアメリカンフットボール最後の試合となり、富士通が1QにTDランで挙げた得点を守り切って7-0で勝利し、西宮の有終の美を飾った。
もう1試合はアサヒ飲料とシーガルズが対戦。前半はシーガルズが6-0で折り返したが、4Qにシーガルズが得点を重ねて30-0で勝利した。
[5]秋季試合(ボウルゲーム)
◆第57回甲子園ボウル
●「第57回甲子園ボウル」は12月15日、甲子園球場に24,000人の観客を集め、立命大と早大が対戦。日本フットボール誕生時のルーツ校のひとつである早大は創部69年目での初出場で、8年連続出場の法大を破っての出場だった。立命大は、4年ぶり3度目の出場。
1Q、立命大がRB野本国男(四年)とQB椙田圭輔(四年)のTDランで14-0とリードした。早大も2Q、QB波木健太郎(三年)からRB神聖(三年)へのTDパスで14-7と迫ったが、その後は立命大が多彩な攻撃を展開。守備でも3Q、DB長田健(三年)がパントブロックからそのまま一気に44ヤードを走ってTDとするなどしてリードを広げ、51-14で4年ぶり3回目の優勝を飾った。早大の波木は4Qに自ら78ヤードの独走TDランを挙げるなど、185ヤードのランを記録して孤軍奮闘したが、守備陣が立命大の強力ラインに力負けした。立命大は古橋由一郎ヘッドコーチとなって初の甲子園ボウル優勝。ミルズ杯は立命大のQB高田鉄男(三年)が受賞した。
◆第16回日本社会人選手権・東京スーパーボウル
●「第16回日本社会人選手権・東京スーパーボウル」は12月17日、東京ドームに21,500人の観客を集め、シーガルズと富士通が対戦。最後の最後まで勝敗が分からない壮絶な守備戦となった。
1Q、シーガルズは富士通のパスをLB世利勲がチップし、自らそのボールをキャッチして攻撃権を奪う。このチャンスにTE安東純貴へのプレーアクションパスで先制TD。富士通は3Q、DBグレッグ・ラフィーバーが鋭いダッシュで相手のファンブルを誘うと、そのボールをLB北奥亮が拾い上げ、並走していたDB吉田岳史にラテラルパスして吉田がTDし、同点に追い付く。しかし、シーガルズはQB高橋大輔からWR中村敏英にエンドゾーン左際へのTDパスでリードを奪い、14-7で勝利した。MVPは高橋が受賞した
◆第56回ライスボウル
●「第56回ライスボウル」は翌2003年1月3日、東京ドームに25,000人の観客を集め、シーガルズと3回目の学生日本一となった立命大が対戦した。
シーガルズは前半、QB岩本貴聖からのパスとランで2TDを挙げ、13-10とリードして折り返す。立命大は3Q6分、K岸野公彦(二年)が32ヤードのFGを決めて同点とすると、4Q3分にはLB八木康太(三年)がミドルパスをインターセプトして35ヤードのリターンTDなどで23点を挙げる猛攻。36-13でシーガルズを破り、3回目の挑戦で初の日本一に輝いた。立命大は5度のインターセプト奪取、3度のファンブルリカバーと守備陣の活躍が大きかった。
創部50周年の幕開けを飾った立命大の勝利で、学生と社会人のライスボウルの対戦成績は10勝10敗の五分となった。MVPのポール・ラッシュ杯は立命大のLB八木康太が受賞した。
[6]高校フットボールの活動
◆春季大会(高校)
●「第28回春季関東高校選手権」は準決勝がすべて東京勢の対戦となり、日大三高(1位)と駒場学園高(4位)は28-28の引き分けでコイントスの結果、駒場学園高が3年ぶりに決勝に進出。中大付高(3位)は都立戸山高(2位)を19-14で破り、決勝に進んだ。決勝は中大付高が59-20で勝って優勝した。
●「第32回春季関西高校選手権」は準決勝で県立虎姫高(滋賀2位)を21-7で破った同志社国際高(京都代表)と、関西大倉高(大阪3位)を7-0で破った大産大付高(大阪1位)が決勝で対戦し、大産大付高が27-3で勝って優勝した。
◆秋季大会(高校)
■関東地区(高校)
●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月17日、駒沢第二球技場で日大三高と中大付高の間で行われ、キック力を生かした日大三高が30-28で接戦を制した。
■関西地区(高校)
●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月17日、長居球技場で大産大付高と関西大倉高の間で行われた。大産大付高が1QにFGで先制し、前半を10-0で折り返すと、後半はパス攻撃を主体にした関西大倉高の反撃を封じて28-0で勝利し、4年連続7回目のクリスマスボウル出場を決めた。
◆第33回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル
●「第33回クリスマスボウル」は12月13日、長居球技場に3,000人の観客を集め、大産大付高と日大三高が対戦。日大三高が誇るキッキングに対し、大産大付高のNG北山貴久(三年)らフロント陣がプレッシャーを掛けて再三ブロック。攻撃ではチーム総獲得ヤードの約6割を挙げたFB北山尚希(三年)らが着実に得点を重ねて45-13で勝利し、史上2校目の4連覇を達成した。
[7]フットボール・ファミリーの活動
◆小・中学生フットボール
●10月6日、早大東伏見グラウンドで「第1回中学フットボール東西交流戦・フレンドシップボウル」が開催された。関西の千里ファイティングBeeが創立25周年記念行事として関東に遠征し、佼成学園中、足立学園中、早稲田実業中、ラッシャーズ・フットボールクラブ、世田谷ブルーサンダースの関東選抜チームと対戦し、千里ファイティングBeeが快勝した。
[8]海外・国際関連の活動
◆日本チームの活動(国内開催)
●「平成ボウル」は関西学生連盟所属の大学から大学単位にチームを分け、そのチームに従来通り米国の大学チームから参加する方式とした。試合の名称も、21世紀という新しい時代の試合として「ニューエラボウル」とした。第1回は7月6日に西宮スタジアムで行われ、立命大、京大を中心としたチームにフレズノ州立大、メンフィス大が加わり、関学大、近大、神戸大を中心としたチームにスタンフォード大、ワシントン州立大が加わった。
◆日本チームの活動(海外開催)
●関西学生選抜がメキシコに遠征し、日本とメキシコの初めての学生戦が行われた。3月16日、メキシコシティー郊外のモンテレー工科大スタジアムに10,000人の観客を集めて開催。関西選抜が守備の活躍で前半をリード。後半、一度は逆転されたが、終了2分前に逆転して27-24で勝利した。
●NFLヨーロッパには日本から6人の選手が参加した。
アムステルダム・アドミラルズには6年連続のLB河口正史(立命大OB)、WR水口貴雄(富士通)、RB樫野伸輔(松下電工)が、ライン・ファイヤーにはWR天谷亮仁(IBM)、LB比留間慎吾(鹿島)、WR安東純貴(リクルート)が参加した。
●米室内プロフットボールリーグaflのニューヨーク・ドラゴンズにQB金岡禧友(アサヒビール)とWR堀江信貴(シーガルズ)が、afl2のハワイ・アイランダースにDB里見恒平(リクルート)とC/DE石田力哉(関学大OB)が加わり、3月からのリーグ戦に参加した。
●U19による「第7回グローバル・ジュニア・チャンピオンシップ」は翌2003年1月、米サンディエゴのミラ・メサ高スタジアムで開催。日本は関東大学リーグの選抜チームが参加し、監督は日体大の藤野雅博監督が務めた。参加はメキシコが加わり5か国となった。
そのため、予選ラウンドとして各チームが総当たりで12分の1Qのみの試合を行い、その結果、カナダと米国が決勝を、日本、欧州、メキシコが3~5位決定戦を行うこととなった。日本は両チームに敗れ、最下位となった。
◆外国チーム間の試合(日本国内開催)
●2年ぶりの「第11回アメリカンボウル」は8月4日、初の大阪開催となる大阪ドームで、ワシントン・レッドスキンズと3回目出場のサンフランシスコ・フォーティナイナーズが対戦し、レッドスキンズが38-7で勝利した。日本人選手のWR天谷亮仁(IBM)とLB河口正史(立命大OB)が両チームに加わって出場した。また、日本人関係者向けにNFLスペシャル・トークライブイベントが開催された。