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INFORMATION ニュース

2004.01.01

2004年(平成16年) 活動71年目

お知らせ

活動70年の記念行事開催。松下電工、10年ぶりライスボウル制覇

日 付 主な出来事
社  会 5月1日 欧州連合に新たに10カ国が加盟、合計25か国に
10月23日 新潟県中越地震(M6.8)
フットボール 2月21日 日本協会、医・科学研究会開催に併せて第1回ドクターとトレーナーの集い開催
3月14日 国際親善試合、全関西学生-全メキシコ学生(王子スタジアム)
6月20日 70周年記念第1回IVY-SAMURAIボウル(国立競技場)
7月3日 松本瀧蔵氏ら8人、「日本アメリカンフットボールの殿堂」入り(第1回殿堂顕彰)
8月28日 川崎球場人工芝導入完了記念アゼリアボウル、アサヒビール-在日アメリカンクラブ選抜
8月29日 九州地区・日韓親善中学生フラッグフットボール大会(九産大球技場)。以降、日韓交互開催
9月10日~ 第2回IFAFフラッグフットボールW杯開催、日本初参加(フランス)
12月18日 社会人選手権、初の関西開催。日本初のドーピング検査実施(神戸ウイングスタジアム)
翌年1月3日 第58回ライスボウル、松下電工、立命大を下し2度目の優勝。ドーピング検査実施
翌年1月8日 関東学生連盟、第1回川崎カレッジボウル(川崎球場)
翌年1月15日 Xリーグ、第1回チャレンジボウル(横浜スタジアム)

競技活動70周年を迎えた。これに合わせて日本協会は、「日本アメリカンフットボールの殿堂」に第1回の顕彰者として8人を顕彰し、式典を開催した。また70周年事業として関東学生連盟がアイビーリーグからコーチ、選手を招いたIVY-SAMURAIボウルを開催した。日本で初めてのドーピング検査が「ジャパンXボウル」で実施された。

[1]主な出来事

●山梨県清里の清泉寮内の「日本アメリカンフットボールの殿堂」に第1回顕彰として、以下の8人が選ばれ、殿堂入りした。

氏 名 属 性 氏 名 属 性
松本 瀧蔵 協 会 羽間 平安 選手・審判
小川 徳治 協 会 米田 満 指導者
服部 慎吾 協 会 古川 明 協 会
安藤 信和 協会・審判 篠竹 幹夫 指導者

既に1996年の殿堂設立時に名誉の殿堂入りしたポール・ラッシュ博士を含め、殿堂顕彰は9人となった。新たな殿堂顕彰者8人には1月3日の「第57回ライスボウル」で顕彰盾の贈呈が行われた。

●日本のフットボール試合でもドーピング検査を行うこととなり、12月18日に神戸ウイングスタジアムで開催された日本社会人選手権。ジャパンXボウルと翌年1月3日のライスボウルで実施した。

●4月1日、関東大学連盟が関東学生連盟に改称した。

 

[2]競技施設・装具・公式規則

◆競技施設

●8月、川崎球場が人工芝を張り替え、同28日に「川崎球場新人工芝完成記念試合・アサヒビール-在日アメリカンクラブ選抜」の国際試合が開催された。

 

◆公式規則

【この年の日本の主な規則変更】

●チームタイムアウトはヘッドコーチも要求できるようになった。
●レフリーは、反則したプレーヤーの番号をアナウンスすることが望ましいとなった。

 

[3]春季試合

◆春のボウルゲーム

●第50回西日本選手権

第50回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウルは、5年連続で松下電工とアサヒ飲料の対戦となり、松下電工が31-13で勝って2連覇を遂げた。松下電工はDLの脇坂康生、杉本秀吉、山中正喜がアサヒ飲料の攻撃を封じ、後半にRB石野仁大が85ヤードのリターンTDを挙げて突き放した。

●第18回ヨコハマボウル

5月30日、横浜スタジアムで「第18回ヨコハマボウル」が開催された。
・第1試合の東海大-松下電工は、松下電工が攻撃陣の活躍とDL脇坂康生、山中正喜、杉本秀吉のパスラッシュで東海大の攻撃を封じ、66-0で圧勝した。
・第2試合の立命大-アサヒビールは2Q、立命大のWR木下典明(四年)が89ヤードのキックオフリターンTDを挙げると、4Qには逆転のTDパス捕球を見せる活躍で、立命大が25-22で勝利した。
・第3試合の関学大-日大は関学大が1Qに20点、2Qに24点を挙げ、後半も日大の反撃を許さず、57-6で圧勝した。

●第29パールボウル

「第29回パールボウル」は前半を3チーム1ブロックでリーグ戦を行い、4ブロックの1位による準決勝、決勝を行う方式を採用。決勝は6月16日、東京ドームで鹿島とオンワードスカイラークスが対戦。鹿島は負傷者の多かった守備陣が奮闘し、オンワードスカイラークスの得点を2QのTDのみに抑え、17-7で勝利した。守備陣の立役者はNFLヨーロッパでのシーズンを終えて帰国したばかりのS佐野忠也で、後半に2つのインターセプトを奪った。鹿島は森清之ヘッドコーチ下で5回目の優勝。

 

[4]秋季試合

◆秋季試合(学生)

■関東(学生)

●関東大学リーグ1部は9月11日、大井第二球技場で開幕。同会場を最も多く使用し、他に川崎球場やアミノバイタルフィールド、横浜スタジアムを使用した。2部から7人制を含め、リーグ全体では計44会場を使用した。

Aブロックの初戦、法大は前年の甲子園ボウルでの大敗から、ショットガン体型を採用して臨んだ。しかし、1部復帰した横国大に前半9-0で折り返したものの、後半逆転され、12-15でまさかの敗戦。波乱の幕開けとなった。

法大はその後、ショットガン体型にも慣れ、試合ごとに攻守の安定感を増した。それまで全勝の早大戦では、ショットガン対策をしてきた相手守備陣の裏をかき、リーグ最優秀選手となるRB伊藤喜章(四年)のスピードを生かしたラン攻撃を軸に展開。要所でパスを決める効果的な攻撃で、2年ぶりのブロック優勝を果たした。早大が2位で関東大学選手権に出場。一橋大と立大が入れ替え戦に回り、一橋大は神奈川大を27-13で、立大も帝京大を49-35でそれぞれ破り、残留した。

開幕前から実力拮抗と言われたBブロックは、注目されていた中大が初戦で慶大に17-34で敗北。最終節まで目が離せない展開となった。中大はその後、守備陣が真価を発揮し、圧倒的な攻撃力を誇る日大に35-13で勝利。その後も勝利を重ねてブロック1位となった。

専大は中大に守備戦で敗れたものの、東海大、日大との接戦を制し、5勝1敗の2位で関東大学選手権に進んだ。3位は4勝2敗の日大。入れ替え戦には東大と慶大が回り、東大は筑波大に15-26で敗れて2部降格。慶大は新潟大を21-3で破り、残留した。

●第35回関東大学選手権

関東大学選手権、クラッシュボウル準決勝。法大-専大は法大が立ち上がり苦戦したが、途中出場のQB菅原俊(一年)がリズムよくパスを決め、パスで156ヤードを獲得。19-14で勝利した。中大-早大は中大が1Qに一年生QB井ヶ田剛秀からWR永田謙介(四年)への47ヤードTDパスで先制すると、3QにもTDを挙げ、14-7で勝って決勝に初めて進んだ。

法大と中大の決勝は1Q、法大がK飯塚啓太(三年)のFGで先制すると、2Qにも飯塚のFGとRB丸田泰裕(二年)の34ヤードTDランで13-0として折り返した。法大は後半にも2TD、1FGを追加。中大は最後のプレーでTDを挙げたが、法大が30-6で勝利した。

 

■関西(学生)

●関西学生リーグDiv.1は9月3日、尼崎陸上競技場で開幕。西京極陸上競技場、王子スタジアム、長居球技場などを使用した。

前年4位の関学大は過去2年負けている立命大を30-28で破り、全勝優勝を飾るかに見えた。しかし、続く京大戦では13-17で前年に続いて敗れた。

立命大は第2戦で神戸大に前半を0-6で折り返す苦戦。後半に3TDを挙げて21-6で勝利したが、ラン獲得距離をわずか75ヤードに抑えられての辛勝だった。第5戦の関学大戦は試合終了間際、逆転を狙ったFGが外れ、28-30で惜敗。その後の結果で立命大と関学大が6勝1敗で並び、同率優勝となった。

甲子園ボウル出場を懸け、雨の長居陸上競技場で開催されたプレーオフ。関学大は1Q、QB河野順(四年)の独走TDなどで14点をリードしたが、後半、立命大はQB池野伸(三年)とWR木下典明(四年)の活躍で追い付き、同点で4Q終了。タイブレーク方式の延長戦では、延長節3回目の攻防で立命大がRB/K岸野公彦(四年、主将)の34ヤードFGで3点を入れたのに対し、関学大は無得点に終わり、立命大が24-21で勝利した。3位以下は関大、京大、神戸大、龍谷大、近大、同大だった。

 

■各地区(学生)

【北海道】 前年、22年ぶりのリーグ制覇を果たした北海学園大が北大と北海道工大に敗れて優勝戦線から離脱。北大は小樽商大に12-6と辛勝だったものの、他の試合は大差で勝利し、全勝優勝を飾った。
【東北】 Aブロックは東北大が、Bブロックは岩手大がともに全勝で1位となり、優勝決定戦で東北大が56-0で勝って優勝した。
【東海】 中京大と名城大が1敗で並んだが、直接対決の結果で中京大が優勝。中京大は関西2部Bブロックの甲南大との入れ替え戦出場校決定戦で7-34で敗れた。
【北陸】 5校による1部リーグは金沢大が全試合圧倒的な勝利で優勝。関西リーグ2部Aブロックの京産大との入れ替え戦出場校決定戦でも21-14で勝利した。金沢大は関西学生リーグ入りを懸けて近大と対戦。3TDを挙げたものの、3つのインターセプトを喫して20-27で敗戦。北陸リーグ初の関西学生リーグ入りを惜しくも逃した。
【中四国】 1部リーグは島大と愛媛大の争いとなり、愛媛大が15-13で接戦を制して優勝した。
【九州】 1部リーグは久留米大が西南学院大、九大の接戦に勝利し、全勝優勝を飾った。

 

●「第8回北日本学生王座決定戦・第19回パインボウル」は11月14日、仙台スタジアムで行われ、5年連続17回目出場の東北大と2年ぶり14回目の出場の北大が対戦。1Q10分、東北大がRB佐藤昭一郎(四年)の28ヤードTDランで先制し、その後もQB堀田翼(四年)の34ヤードTDランなどで加点。計6TD、3FGを奪う猛攻で、大会史上最多得点となる50-3で完勝した。

●「第8回南日本王座決定戦・第20回平和台ボウル」は久留米大と愛媛大が対戦。前半、愛媛大はQB山内佑太(二年)の5ヤードTDランで先制すると、後半もTB柏原駿(三年)の74ヤードランなどで加点。60回の攻撃で404ヤードを獲得、31点を挙げて久留米大を完封。平和台ボウル初制覇を遂げた。

●「第8回東日本学生王座決定戦・シトロンボウル」は12月12日、札幌ドームで行われ、関東ベスト4の専大がWR梅本祐輔(四年)の2つのパントリターンTDなどで東北大に24-21で勝利した。

●「第8回西日本学生王座決定戦・ウエスタンボウル」は12月12日、広島広域公園第一球技場で行われ、関西6位の龍谷大が愛媛大を48-0で破った。

 

◆秋季試合(社会人)

■秋季試合 関東(社会人)

●Xリーグイーストとセントラルは9月10日、東京ドームで開幕。東京ドームは平日を中心に9日間、横浜スタジアムは休日に4日間、西武ドームも休日に2日間使用した。

●イーストは最終節で鹿島とアサヒビールが全勝対決。ともにFINAL6出場を決めての対戦だった。鹿島は1QにFGで先制すると、その後も終始主導権を握り、20-0で勝利した。

●セントラルも互いに全勝でFINAL6出場を決めているオンワードスカイラークスとオービックが最終節で対戦。1Q、オービックが先制したが、オンワードスカイラークスはRB加畑康弘のTDなどで逆転し、17-6で勝利した。オービックは7回もターンオーバーを喫したのが痛かった。

 

■秋季試合 関西(社会人)

●Xリーグウエストは9月12日に長居球技場で開幕。前半は長居球技場を、後半は王子スタジアムも使用した。

松下電工が最初の4試合すべて完封勝ちで、最終節でアサヒ飲料と全勝対決。松下電工が1Qに先制し、その後も強力な守備陣で試合の主導権を握った。4Q、アサヒ飲料が2TDを返し、1点差まで追い上げたが、松下電工が20-19で勝利した。この両チームがFINAL6に出場した。

 

■プレーオフ(社会人)

●FINAL6の1回戦は、アサヒビールとアサヒ飲料が対戦。0-0で迎えた3Q、アサヒビールはDB植田勘介がインターセプトからリターンしてゴール前1ヤードに迫り、中央突破のランでTD。アサヒ飲料もTDで同点とするが、アサヒビールはQB金岡禧友の独走で相手エンドゾーンに迫り、最後はFGを決めて10-7で勝利した。オービック-鹿島も守備戦となったが、オービックはRB古谷拓也のTDで先制すると、その後FGを追加。鹿島を10-7で破った。

●準決勝ではオービックが松下電工を前半に挙げた1TDと1FGを守り切り、10-7で勝利した。アサヒビール-オンワードスカイラークスは10-10で4Q終了し、タイブレーク方式の延長戦でアサヒビールがFGで挙げた3点を守り、13-10で勝利した。

 

[5]秋季試合(ボウルゲーム)

◆第59回甲子園ボウル

●「第59回甲子園ボウル」は12月19日、甲子園球場に25,000人の観客を集め、立命大と法大が2年連続で対戦した。

ここ2年、関西代表の完勝に終わっている甲子園ボウル。1Q8分、立命大はK岸野公彦(四年)の35ヤードFGで先制したが、法大は1Q終了間際、一年生QB菅原俊の3ヤードTDランで逆転。2Qは法大がFG、立命大がTDを挙げ、前半を10-10で折り返した。

法大は後半開始のキックオフでRB伊藤喜章(四年)が91ヤードのリターンTDを挙げたが、立命大は3Q9分に相手のファンブルから得た攻撃で同点とした。立命大はさらに11分、再びファンブルをリカバーした後の攻撃でQB池野伸(三年)からWR木下典明(四年)へのロングパスが決まって勝ち越し。4QにはLB内田聡(四年)のインターセプトリターンTDで突き放し、38-17で勝利した。立命大は3連覇で、出場5回すべて勝利となった。ミルズ杯は立命大WR木下典明(四年)が受賞した。

 

◆第18回日本社会人選手権・ジャパンXボウル

●「第18回日本社会人選手権・ジャパンXボウル」は12月18日、「震災から10年・神戸からの発信」事業の一環として初の関西地区開催となり、神戸ウイングスタジアムで31,000人の観客の下で、松下電工(村上博一監督)とアサヒビール(深堀理一郎ヘッドコーチ)が対戦した。

松下電工は1Q、K太田雅宏の47ヤードFGで先制。2QにもRB粳田盛の13ヤードTDランで追加点を挙げ、守っては鉄壁と言われる守備陣がアサヒビールを1FGに抑え、12-3で前半を折り返した。

後半、互いに相手の攻撃を1FGに抑える守備戦となり、松下電工が15-6で9年ぶり4回目の優勝を果たした。相手QBに3度のサック、2インターセプト、1ファンブルリカバーした守備陣の活躍が光った。MVPは松下電工のK/P太田雅宏がK/Pとして初めて受賞した。

 

◆第58回ライスボウル

●「第58回ライスボウル」は翌2005年1月3日、東京ドームに28,000人の観客を集め、10年ぶりに松下電工と立命大が対戦した。

松下電工の強力な守備陣が、大会3連覇を目指す立命大のショットガン体型を封じた。立命大の得点を、WR木下典明(四年)の97ヤードのキックオフリターンTDだけに抑える奮闘。攻撃陣は1QのRB石野仁大の26ヤードTDランをはじめ、K太田雅宏が4つのFGを確実に決めるなどして26-7で勝利し、10年ぶり2回目の日本一となった。

立命大は総獲得距離わずか86ヤード、ランはマイナス5ヤードに抑えられ、3連覇を逃した。ボール保持時間は12分32秒だった。

就任6年目の村上博一監督率いる松下電工の勝利で、ライスボウルが学生と社会人の対戦となってから11勝11敗の五分となった。MVPのポール・ラッシュ杯は、松下電工のCB野村昌弘が受賞した。

 

[6]高校フットボールの活動

●1990年代後半から減少傾向にあった高校の部員数が、前年からやや増加傾向となってきた。法政二高は120人、慶応高は89人、関学高は78人となり、いずれも前年より増加。これは2002年から『週刊少年ジャンプ』で連載している『アイシールド21』の影響だったと考えられる。

 

◆春季大会(高校)

●「第30回春季関東高校選手権」は準決勝で慶応高(神奈川2位)を33-13で破った三島高(静岡1位)と、中大付高(東京2位)を35-0で下した法政二高(神奈川1位)が決勝で対戦し、法政二高が35-0で勝って優勝した。

●「第34回春季関西高校選手権」は準決勝で大産大付高(大阪1位)を21-13で破った関学高(兵庫1位)と、立命館宇治高(京都代表)と10-10からのコイントスで勝利した関西大倉高(大阪2位)が決勝で対戦し、関学高が33-28で勝って優勝した。

 

◆秋季大会(高校)

■関東地区(高校)

●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月21日、秋晴れの横浜スタジアムで日大三高と早大学院の東京勢同士で行われた。前半は日大三高が2つのFGを成功させて6-0で折り返すと、終了3分前にもランでTDを挙げ、13-0で勝利し、3年連続の全国大会決勝進出を決めた。

 

■関西地区(高校)

●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月21日、長居球技場で春季大会決勝と同じ顔合わせの関学高と関西大倉高の間で行われた。関学高が前半を21-0で折り返すと、後半の関西大倉高の反撃をしのいで28-13で勝利した。

 

◆第35回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル

●「第35回クリスマスボウル」は12月25日、快晴の王子スタジアムで関学高と日大三高が2年連続で対戦した。周到な準備をして臨んだ日大三高は、超大型守備ラインの活躍で2度のセーフティーを奪うなど健闘したが、関学高はQB加納友輔(三年)がパスを中心に冷静に攻撃を指揮。DT三井良太(二年)をはじめとする守備陣の奮闘にも支えられ、35-17で2年連続16回目の優勝を果たした。地元関西での優勝は19年ぶりだった。

 

[7]フットボール・ファミリーの活動

◆タッチフットボール

●東京ドームで開催された第10回を迎えたタッチフットボール女子全日本王座決定戦・さくらボウルは、社会人の西宮アンジェリックアラムニーが武庫川女子大を破り、初優勝した。

 

[8]海外・国際関連の活動

◆日本チームの活動(国内開催)

●メキシコと関西学生オールスターの親善試合が2002年3月のメキシコでの開催に続き、この年3月14日に王子スタジアムで行われた。関西学生が一時、35-7と大きくリードしたが、メキシコが猛追。関西学生選抜がなんとか35-28で逃げ切り、2年前に続いて勝利した。

●「平成ボウル」と「ニューエラボウル」は関西地区が主体として開催されたが、関東地区でも同様に、日本チームに米国の大学が加わる形式の試合を開催した。

6月、日本フットボール70周年を記念し、1934年の日本国内最初の公式試合の場となった国立競技場で「2004 IVY-SAMURAIボウル」として開催した。チームは関東大学1部リーグのブロックで分け、各チームにイェール大とハーバード大のコーチ、選手が加わった。この「IVY-SAMURAIボウル」は06年の第3回大会まで行われた。

 

◆日本チームの活動(海外開催)

●NFLヨーロッパには日本からアムステルダム・アドミラルズにDB里見恒平(オービック)、LB石田力哉(アサヒ飲料)、WR安東純貴(オービック)が、ケルン・センチュリオンズにLB時本昌樹(オンワードスカイラークス)、DB佐野忠也(鹿島)、QB波木健太郎(早大OB)、WR中島佑(関学大OB)、WR小川道洋(オンワードスカイラークス)が参加した。

●国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)主催の「第2回フラッグフットボール・ワールドカップ」が9月10~12日、男子11か国、女子5か国が参加してフランス東部のトレンレバンで開催。初参加の日本は、男子の中野バグースが7人制で3位、5人制で4位、女子の東京都立保健科学大ザ・クローバーが5人制で3位と健闘した。

●米室内プロフットボールのアリーナフットボールリーグ(afl)のaf2ルイビルにQB八木健太、RB古谷拓也(オービック)が参戦した。古谷はシーズン後、af2年間最優秀国際選手に選ばれた。

●「日本アメリカンフットボールの父、ポール・ラッシュ博士」の故郷、米ルイビル州で、米室内プロフットボールaflのaf2所属のルイビル・ファイヤーとXリーグ選手有志「サムライ・ウォリアーズ」の試合が3月21日、現地のフリーダムホールで行われた。シーソーゲームの末、サムライ・ウォリアーズは26-36で敗れた。

●U19による「第9回グローバル・ジュニア・チャンピオンシップ」は翌2005年2月に米フロリダ州ジャクソンビルで開催され、日本(監督:濱辺昇早大助監督)は初めて関西の大学からも参加。大会には前年同様5か国が参加した。

全チーム総当たりの予選ラウンドで、日本は4戦全敗となったが、3~5位を決める決勝ラウンドではフランスに勝利し、4位となった。