日本協会が日本オリンピック委員会に準加盟した。また、国際アメリカンフットボール連盟が国際オリンピック委員会の暫定承認団体となり、アメリカンフットボールの国際化や各種競技団体の一員としての活動が認められた。
2012.01.01
お知らせ
高校、大学、社会人の各ボウルゲーム、接戦が続く
日 付 | 主な出来事 | |
社 会 | 2月29日 | 東京スカイツリー竣工 |
3月12日 | 世界人口70億人突破 | |
8月25日 | ボイジャー1号、太陽圏を離脱 | |
10月 | 日本経済後退局面に。家電大手、軒並み業績悪化 | |
フットボール | 3月18日 | 高校第1回TOMODACHI BOWL(在日米軍横須賀基地) |
4月1日 | 第1回JAFAフラッグフットボール選手権(川崎球場) | |
5月19日 | オービック、ドイツ遠征。インターナショナル・チャレンジボウル開催 | |
6月26日 | 日本協会、日本オリンピック委員会(JOC)に準加盟 | |
6月30~7月7日 | 第2回U19世界選手権、日本代表2大会連続3位(米テキサス州オースティン) | |
7月21日 | 中学生東西交流第1回マリンボウル(大阪フラッシュフィールド) | |
8月14~21日 | 第6回IFAFフラッグフットボール世界選手権(スウェーデン・イエーテボリ) | |
12月10日 | 国際アメリカンフットボール連盟、IOCの暫定承認団体に | |
秋・冬 | 甲子園、ジャパンX、ライスの三大ボウルが、すべてNHK-BSの生中継に | |
翌年1月3日 | 第66回ライスボウル、オービック、関学大を下し6回目の優勝 |
日本協会が日本オリンピック委員会に準加盟した。また、国際アメリカンフットボール連盟が国際オリンピック委員会の暫定承認団体となり、アメリカンフットボールの国際化や各種競技団体の一員としての活動が認められた。
[1]主な出来事
●従来、ライスボウルはNHK・Eテレで、甲子園ボウルは2009年からNHK-BS1で生中継されていたが、この年からジャパンXボウルも加わり、この三大ボウルゲームすべてをNHK-BS1で生中継されることとなった。
●7月16日、国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)の第15回総会が行われ、日本協会の金氏眞専務理事が新たに上席副会長に就任した。また、12月10日、IFAFが国際オリンピック委員会(IOC)の暫定承認団体となった。
●6月26日、日本協会(浅田豊久理事長)が公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の準加盟団体となることが決定した。
●2月19日、東京・世田谷の日大文理学部百周年記念館で、「第15回日本アメリカンフットボール医・科学研究会」(阿部均委員長)が開催され、一般196人、関係者36人、計232人と参加者が過去最多となった。講演や発表の内容は以下の通りで、講師12人による講演と活発な質疑応答が行われた。
・「第4回世界選手権」を振り返る(日本代表チームの医事活動、トレーナー活動)
・コンディショニング(夏合宿における熱中症対策、メディカルチェックの重要性など)
・頭頚部外傷(日米の事故の実態、予防のための安全なタックリングの指導など)
・総合ディスカッション
●日本社会人協会は、2013年にフィンランドで開催される予定の第2回女子世界選手権に向けて、女子フットボールの拡大に取り組んだ。活動は、広く女子選手を募集している国内唯一の女子チームである西宮ワイルドキャッツを支援するもので、7月14日に王子スタジアムで高校生以上の女性を対象とした体験会を開催した。しかし、大会への参加はならなかった。
女子世界選手権の第1回大会は2010年にスウェーデン・ストックホルムで6か国が参加して行われ、米国が優勝し、カナダが2位。以下フィンランド、ドイツ、スウェーデン、オーストリアの順だった。
[2]競技施設・装具・公式規則
◆公式規則
【この年の日本の主な規則変更】
●キックオフのキック側の制限線は30ヤードから35ヤードになり、キック側のプレーヤーの助走区間も5ヤードとなった。
●フリーキックのタッチバック後のボールの位置は、20ヤードから25ヤードになった。
[3]春季試合
◆春季試合(学生)
●前年の学生王者、関学大は春の日大戦に10-23で、関大戦に30-34で、大産大戦に7-14と敗れるなど不調で、甲子園ボウル連覇が不安視された。
◆春のボウルゲーム
●第58回西日本選手権
「第58回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウル」は5月20日、王子スタジアムで行われ、パナソニックがアサヒ飲料を34-3で破り、2年連続優勝を果たした。パナソニックはK佐々木栄太の42ヤードFGで先制し、直後のアサヒ飲料の攻撃のファンブルから攻撃権を奪うと、QB高田鉄男がWR長谷川昌泳へのTDパスで加点。守ってはアサヒ飲料の第1ダウン更新を7回に抑えた。
●第35回パールボウル
2年ぶりの開催となった「第35回パールボウル」は6月25日、東京ドームでオービックと富士通が対戦。前半をオービックが10-3とリードし、3Q4分に富士通が追い付く展開。オービックは3Q残り2分、リバースプレーからWR木下典明が61ヤードを走り抜けて勝ち越すと、4QにはQB龍村学からWR清水健、RB古谷拓也へと渡る40ヤードのTDパスで突き放しし、31-10で勝利して5大会ぶり4回目の優勝を果たした。オービックは2年前のパールボウルでの敗戦以降、公式戦25連勝とした。
[4]秋季試合
◆秋季試合(学生)
■関東(学生)
●関東大学リーグ1部は、アミノバイタルフィールドを主会場として開催した。
●関東大学リーグは、Aブロック第1節の日大-神奈川大が試合中の雷雨により中断し、翌週に試合が再開された。日大と明大が最終節で全勝対決し、日大14-0で勝利して1位となった。2位は明大で、以下日体大、立大、東大、一橋大、神奈川大、上智大となった。
Bブロックは法大が第5節で慶大と対戦。4Q終了時に同点でタイブレーク方式の延長戦に入り、法大が勝利した。法大は続く早大戦では前半で7-10とリードを許したが、1Q終盤から出場したQB近藤濯(二年)がパス攻撃を展開。4Qに2TDパスを挙げて逆転し、21-10で勝利した。法大は最終節で中大を27-0で破り、全勝で1位となった。2位は早大と中大、4位は慶大と専大、6位から関東学院大、学習院大、東京都市大となった。
第41回関東大学選手権・第2回あずまボウルはここ5年間の対戦成績が2勝2敗1分と五分の日大と法大が対戦。前半は法大が17-13でリード。日大は3QにFGで1点差に迫ったが、法大は4Q5分、RB笹尾郁弥(三年)の1ヤードTDランで23-16に。日大は残り14秒でRB谷瑞貴(二年)の中央突破でTDを挙げ、またも1点差に迫ったが、同点を狙ったTFPのキックが外れ、法大が23-22の死闘を制した。
■関西(学生)
●関西学生リーグDiv.1は、エキスポフラッシュフィールド、王子スタジアムを主会場として開催した。
●前半は前年上位4チーム(関学大、立命大、関大、京大)が、前年下位4チーム(龍谷大、神戸大、同大、近畿大)にそろって全勝して後半戦に突入した。関学大と京大の対戦は2000年以来12年ぶりの全勝対決で話題となったが、関学大が63-0で圧勝。QB畑卓志郎(三年)が率いる攻撃とDL梶原誠人(四年、主将)が核となった守備がかみ合い、関大にも28-0で勝利して6連勝。立命大は京大を29-0で、関大を27-0でともに完封勝ちし、6連勝となった。
最終週の関学大-立命大は長居陸上競技場で、この年のリーグ戦最多となる15,000人の観客を集めた。関学大は2Q、TDとFGで10点を挙げてリードし、3QにはQB畑卓からRB望月麻樹(四年)、WR小山泰史(四年)へそれぞれTDパスを決めて差を広げ、27-0で完封勝利し、2年連続全勝優勝を遂げた。関学大の立命大戦での完封勝利は1984年以来28年ぶり。
2位は立命大で、以下関大、京大、神戸大、近大、龍谷大、同大となった。
入れ替え戦では龍谷大が甲南大を破って残留したが、同大は大教大に敗れて降格。大教大は3度目の挑戦で初めて昇格を決めた。
■各地区の活動/代表決定戦(学生)
【北海道】 札幌学院大が5戦全勝で19年ぶりに優勝し、初の全日本学生選手権出場を決めた。
【東北】 前年覇者の仙台大と東北大が最終戦で全勝対決。東北大が強力守備陣の仙台大から2TDを挙げて先行し、守備も相手を3FGに抑えて2年ぶりの優勝を果たした。
【東海】 前年同率1位ながら抽選で全日本学生選手権出場を逸した名城大が、力強いラン攻撃を武器に3年ぶりに全勝優勝した。
【北陸】 金沢大が最終戦を待たずして唯一全勝となり、最終戦でも1敗の福井県立大を退け、19年連続優勝した。
【中四国】 第1ステージ1位通過の愛媛大が、第2ステージのトーナメントでも広島大を完封し、3年ぶりの優勝を決めた。
【九州】 前年王者の西南学院大と3年ぶりの代表を目指す九大が最終戦で全勝対決。西南学院大が延長戦を制し、2年連続の全勝で3連覇した。
●全日本大学選手権の東日本代表校決定戦準決勝は、第25回パインボウルとして北海道地区と東北地区が対戦。東北大が終始先行し、札幌学院大を34-14で破った。
●東日本代表校決定戦は法大が東北大を41-6で破った。
●西日本代表校決定トーナメントは、1回戦で名城大が金沢大を55-0で、西南学院大が愛媛大を21-3でそれぞれ破った。2回戦は初めて熊本で開催し、名城大が西南学院大に31-0で勝利した。
●西日本代表校決定戦は関学大が名城大を67-7の大差で破った。
◆秋季試合(社会人)
■Xリーグ・第1、2ステージ(社会人)
●Xリーグの第1ステージで東日本は東京ドームを平日夜間に4日間使用し、残りの多くは川崎球場で開催した。西日本は王子スタジアム、エキスポフラッシュフィールドなどで開催。第2ステージは横浜スタジアム、長居陸上競技場などを使用した。
●Xリーグイースト、セントラル、ウエストの第1ステージを勝ち抜いて第2ステージに進んだのは、Aブロックがパナソニック、ノジマ相模原、IBM、Bブロックがオービック、アサヒビール、アサヒ飲料、Cブロックが鹿島、富士通、アズワンとなった。
AブロックはパナソニックがIBMに34-17で勝利したが、最終戦でノジマ相模原に27-28で敗れた。IBMはノジマ相模原を48-17で破り、3者が1勝1敗となったが、規定によりノジマ相模原がファイナルステージに進出した。
Bブロックは最初の試合でオービックがアサヒビールに69-7で圧勝。アサヒビールはアサヒ飲料とのタイブレーク方式の延長戦で延長5回、26-20で勝利。この時点で、規定によりオービックがファイナルステージ進出となった。その後、オービックはアサヒ飲料を29-12で破った。
Cブロックは鹿島がアズワンと富士通を破って1位となった。
ワイルドカードは規定により富士通となり、ファイナルステージに進出した。
■プレーオフ(社会人)
●ファイナルステージはオービックとノジマ相模原が対戦。ノジマ相模原がFGで先制したが、オービックは続くキックオフリターンからのチャンスをTDに結び付けて逆転。以降、オービックが要所を締めて24-10で勝利した。
もう1試合、鹿島-富士通は富士通が2TDで先行。しかし、鹿島は守備陣が後半無失点に抑え、攻撃では先発QB加藤翔平が負傷して交代出場した山城拓也が安定感のあるリードを見せて逆転。鹿島が24-14で勝利した。
[5]秋季試合(ボウルゲーム)
◆第67回甲子園ボウル
●全日本大学選手権決勝、第67回甲子園ボウルは12月16日、甲子園球場に29,000人の観客を集め、関学大と法大が対戦した。
両者の対戦は8回目。関学大DL梶原誠人(四年)、法大DL蔀啓介(四年)と両主将が率いる守備陣が見応えのある守備戦を展開し、前半は2Qに関学大のK堀本大輔(四年)の37ヤードFGによる3点だけで折り返した。
試合は後半に動く。開始のキックオフで関学大のWR木戸崇斗(二年)が目の覚めるような94ヤードのリターンTDで10-0。法大はQB近藤濯(二年)がWR松永翔太(四年)への17ヤードTDパスを決め、関学大の3点リードで4Qへ。法大がTDパスとFGを決めて17-10に。しかし、関学大は11分、負傷で先発を外れていたQB畑卓志郎(四年)が入り、WR木戸崇斗(二年)へのTDパスで17-17と同点に追い付いた。さらに残り2秒、K堀本が19ヤードのFGを決め、関学大が20-17で劇的な勝利。法大はラン、パスとも獲得距離で関学大を上回ったが、相手の勢いを止めることができなかった。ミルズ杯は関学大の畑が受賞した。
◆第26回日本社会人選手権・ジャパンXボウル
●「第26回日本社会人選手権・ジャパンXボウル」は12月17日、東京ドームに23,126人の観客を集め、オービックと鹿島が対戦した。
1Q4分、オービックがQB菅原俊からRB古谷拓也への22ヤードTDパスで先制。鹿島は2Q12分、RB丸田泰裕の4ヤードTDランで追い付くと、14分にK青木大介の37ヤードFGで逆転した。その後、互いに逆転して3Qを終え、オービックが21-17とリード。鹿島は4Q13分、QB山城拓也からWR前田直輝へのTDパスが決まり、3点差に迫ったが、反撃もそこまで。オービックが27-24で接戦を制し、2年連続7回目の社会人日本一となった。オービックは公式戦35連勝(秋季対Xリーグは27連勝)を遂げた。MVPはオービックのRB原卓門が受賞した。
◆第66回ライスボウル
●「第66回ライスボウル」は翌2013年1月3日、東京ドームに27,371人の観客を集め、オービックと関学大が2年連続で対戦。オービックが残り10秒で逆転し、パントやFGの体型からスペシャルプレーを効果的に活用する関学大を破った。
オービックは1Q、最初の攻撃でRB古谷拓也が先制TDを挙げるが、関学大は2QにTDパスで追い付き、7-7で後半に突入。オービックは3Q、QB菅原俊からWR木下典明への20ヤードTDパスで勝ち越したが、関学大は4Q12分にRB望月麻樹(四年)の1ヤードTDランと、TFPで2点トライのパスが決まり、15-14と逆転した。さらに関学大はオービックの反撃をインターセプトで断ち、二度目の優勝を手中にしたと思われたが、オービックは残り34秒から2プレーでゴール前1ヤードに迫り、最後は残り10秒でRB古谷拓也が飛び込み、21-15で逆転勝利を収めた。オービックは3連覇で、1989~91年に3連覇した日大に並んだ。MVPのポール・ラッシュ杯は3年連続で菅原が受賞した。
[6]高校フットボールの活動
◆春季大会(高校)
●「第38回春季関東高校選手権」は、準決勝で佼成学園高(東京2位)を23-7で破った日大鶴ヶ丘高(東京3位)と、足立学園高(東京4位)を44-13で破った早大学院(東京1位)が決勝で対戦し、早大学院が24-14で勝って3連覇を遂げた。
●「第42回春季関西高校選手権」は、準決勝で高槻高(大阪3位)を26-21で破った大産大付高(大阪1位)と、関学高(兵庫1位)を37-34で破った関大一高(大阪2位)が決勝で対戦し、大産大付高が62-7で勝って2年連続8回目の優勝を遂げた。
◆秋季大会(高校)
■関東地区(高校)
●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月23日、駒沢第二球技場で早大学院と中大付高の対戦で行われ、2006年以来の雨中戦となった。早大学院は7-21とリードされて迎えた後半、RB須貝和弘(三年)が1つ、RB田村誠也(三年)が2つのTDランを挙げt27-24で逆転勝利を飾った。後半の29プレー連続のラン攻撃が実を結んだ。
■関西地区(高校)
●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月23日、王子スタジアムに2,500人の観客を集め、関学高と箕面自由学園高が対戦。箕面自由学園高が前半をリードしたが、後半に関学高が追い付き、27-27でタイブレーク方式の延長戦に。先攻の箕面自由学園高がFGを失敗すると、後攻の関学高がQB中根弘人(三年)からRB加藤隆之(三年)へのショベルパスでTDを挙げ、33-27で熱戦に終止符を打った。
◆第43回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル
●「第43回クリスマスボウル」は12月24日、王子スタジアムに4,000人の観客を集め、早大学院と関学高が対戦。早大学院が1Q6分にTDランで先制するなど前半を14-7とリード。さらに後半もRB須貝和弘(三年)がランで2TDを挙げてリードを広げた。関学高は残り8秒でTDを返したが、早大学院が28-17で勝利し、関東勢で初めて3連覇を果たした。
[7]フットボール・ファミリーの活動
◆小・中学生フットボール
●2003年に創設された関西中学選手権は10回目の開催。15校によるトーナメントの決勝で、高槻中が啓明学院中を破り、3年連続3回目の優勝を遂げた。
◆フラッグフットボール
●4月1日、日本協会が主催する第1回JAFAフラッグフットボール日本選手権を開催。シニア男子部門はリバーサイドギャンブラーズ市川が、同女子部門はFFFC富士通マロンティアーズがそれぞれ優勝し、ともに8月にスウェーデン・イエーテボリで開催される第6回IFAFフラッグフットボール世界選手権の出場権を得た。
[8]海外・国際関連の活動
◆日本チームの活動(国内開催)
●2010年に川崎球場で神奈川高校選抜がアメリカンスクール選抜と対戦した「日米親善U19カメリアボウル」が3月18日、米軍横須賀基地で立教新座高・法政二高連合チームと米軍と関東のアメリカンスクールの連合チームが対戦。試合の名称を米軍の東日本大震災復興支援(トモダチ作戦)に対する感謝を示すものとして「トモダチボウル」とした。試合はアメリカンスクールが得点を重ねて50-17で勝利した。
●関西学生の「ニューエラボウル2012」は7月10日、キンチョウスタジアムで開催。関学大、関大、神戸大、甲南大を中心としたチームに南メソジスト大が加わったチームと、立命大、京大、同大、龍谷大を中心としたチームにオレゴン州立大が参加したチームが対戦した。
●10月20日、アミノバイタルフィールドで埼玉県協会主催の高校日米親善交流試合で東京都調布市にあるASIJ(American School In Japan)JVと江戸川学園取手高が対戦した。4Q、7点を追う江戸川学園取手高がRB廣瀬誠二(二年)のTDランで1点差に迫ると、2点を狙うTFPをFB日比悠仁(二年)がダイブでTDして22-21で逆転勝利を飾った。
◆日本チームの活動(海外開催)
●社会人のオービックがパールボウル・トーナメントの合間を縫って単独でドイツ遠征を敢行。5月19日にドレスデンのグルックスガス・シュタディオンでドレスデン・モナークスと第1回インターナショナル・チャレンジボウルを行った。オービックが終始先行し、29-17で勝利した。MVPには出場した3Qまでにパスを25回投げて15回成功、2TDを挙げたQB菅原俊が選ばれた。
●2009年に第1回大会が世界ジュニア選手権として開催されたU19世界選手権の第2回大会が6月28日から7月8日にかけて米テキサス州オースティンで開催された。米国、カナダ、パナマ、サモア、オーストリア、フランス、スウェーデン、日本の8か国が参加し、トーナメントで争われた。
山嵜隆夫監督率いる日本代表は1回戦でフランスと対戦し、1Qに2TD、1FGで大きくリードして27-6で快勝した。準決勝ではカナダと対戦し、1QにLB峯祐輔(早大二年)のインターセプトリターンTDなどでリードした。しかし、2Qにカナダに逆転を許すと、計5回のターンオーバーを喫するなどして24-33で敗れた。
日本は3位決定戦でオーストリアと対戦。息詰まる守備戦となり、互いに無得点で迎えた4Q、日本はQB西澤凌介(日大一年)のスニークが決勝TDとなり、7-0で3位を確保した。守備のDT小林貴(法大二年)、NG仲里広章(立命大一年)、LB林直樹(関大二年)、LBコグラン・ケビン(早大一年)らが奮闘した。
●8月にスウェーデン・イエーテボリで開催された第6回IFAFフラッグフットボール世界選手権では、日本から出場した女子のFFFC富士通マロンティアーズがグループ戦で3勝2敗となり、順位決定戦でドイツとスウェーデンを破って参加12か国中5位となった。男子のリバーサイドギャンブラーズ市川はグループ戦で3勝4敗となり、順位決定戦でノルウェーに勝利したものの、ドイツとフランスに敗れて参加16か国中7位となった。
●U19米国代表-U19世界選抜の第4回大会インターナショナルボウルが翌2013年2月5日、米テキサス州オースティンで開催され、日本からLB林直輝(関大二年)、DB下水流裕太(日大一年)、OL島野堅三(立命大一年)が世界選抜のメンバーとして出場した。林が3タックルするなど活躍した。