ライスボウルで社会人代表のオービックが学生代表の関学大を破って7回目の優勝、初の4連覇を達成した。日本中学生アメリカンフットボール協会が設立された。研究活動や普及活動を続ける日本協会は、第1回日本協会フットボール・アカデミーを西日本と東日本で開催した。
2013.01.01
お知らせ
競技活動80年目。オービックがライスボウル4連覇。中学生選手権始まる
日 付 | 主な出来事 | |
社 会 | 7月25日 | 国連、シリア内戦死者拡大を発表 |
9月7日 | 2020年東京オリンピック開催決定 | |
11月16日 | 世界アンチ・ドーピング機関、新ルールを発表。罰則を強化 | |
イスラム過激派(IS)、台頭 | ||
フットボール | 3月3日 | 東西大学OBによるチャリティフラッグフットボール、第1回ハドルボウル(川崎球場) |
6月29、7月6日 | 第1回日本協会フットボール・アカデミー、西日本、東日本で開催 | |
7月7日 | 東西大学OBによるチャリティフラッグフットボール、ニューエラ・ハドルボウル | |
秋 | Xリーグ、総合順位制度を導入し第2ステージをリニューアル | |
9月7日 | 日本協会「競技および練習中の脳震盪の扱いについて」通知 | |
10月1日 | Xリーグ公式戦、東北地区復興支援として初の東北開催 | |
11月1日 | 日本中学生アメリカンフットボール協会設立 | |
12月10日 | IFAF、オリンピックファミリーに決定(2015年よりIOCメンバーとして承認) | |
翌年1月1日 | 日本シニアフットボール協会設立、12日シニアボウル開催:関東-関西(川崎球場) | |
翌年1月3日 | 第67回ライスボウル、オービック、関学大を下し7回目の優勝 | |
翌年1月12日 | 第1回日本中学生アメリカンフットボール選手権(川崎球場) |
ライスボウルで社会人代表のオービックが学生代表の関学大を破って7回目の優勝、初の4連覇を達成した。日本中学生アメリカンフットボール協会が設立された。研究活動や普及活動を続ける日本協会は、第1回日本協会フットボール・アカデミーを西日本と東日本で開催した。
[1]主な出来事
●国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)が12月10日にスイスのローザンヌで行われた国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で、2015年までIOCの暫定会員になること、その後はIOCの会員となることが認められた。
●9月7日、日本協会は「競技および練習中の脳震盪の扱いについて」との通達を加盟各組織に発出した。
●日本協会は競技者育成プログラムを策定。それに基づき20歳以上の選手を対象に日本のトップレベルの選手の発掘や強化、育成を目的に西日本と東日本でJAFAフットボール・アカデミーを開催した。西日本は6月29、30日、東日本は7月6、7日に開催した。西日本には49人、東日本には72人の選手が参加した。
●競技活動80年目を迎え、日本で初めて競技を開始した早大、明大、立大が所属する関東学生連盟は、その80年間の活動をまとめた『80年の歩み 1934~2014』を2015年2月に発行した。
●1989年から活動を続ける社会人の鹿島が春先、このシーズン限りで活動を停止することが発表された。鹿島は春のパールボウルで優勝。秋はファイナルステージに進出したが、オービックに12-21で敗れ、25年の戦いに幕を下ろした。2000年のリクルート、03年のレナウン、09年のオンワードのときと同様、フットボール界が大きな衝撃を受けた。
[2]競技施設・装具・公式規則
◆公式規則
【この年の日本の主な規則変更】
特になし
[3]春季試合
◆春のボウルゲーム
●第59回西日本選手権
「第59回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウル」は5月19日、強い雨が降る王子スタジアムでアサヒ飲料とパナソニックが対戦。互いにミスが多く、前半は松下電工がセーフティーで、アサヒ飲料がFGで得点したのみ。後半は互いに1TDを挙げて迎えた4Q、アサヒ飲料が相手のファンブルを敵陣9ヤードで押さえると、RB林孝治が2ヤードのTDランを挙げて16-8で勝利。7年ぶり5回目の優勝を遂げた。
●第36回パールボウル
第36回パールボウル・トーナメントではオービックが富士通に13-31で敗れ、公式戦での連勝が37でストップした。
決勝のパールボウルは6月24日、東京ドームで今季限りで活動停止となる鹿島と富士通が対戦。前半は富士通が強力なラインを武器に、1TDと1FGで10-0とリードして折り返した。鹿島は後半、パス攻撃に転じ、QB山城拓也からWR前田直輝への29ヤードTDパスで3点差に迫ると、山城らWR岩井悠二朗へのTDパスで逆転。富士通の反撃を守備陣が抑えて17-10で勝利した。鹿島はこれで出場した8回のパールボウルすべてに勝利して大会最多優勝記録を更新した。
[4]秋季試合
◆秋季試合(学生)
■関東(学生)
●関東大学リーグ1部は、アミノバイタルフィールドが東京都での国民体育大会のため10月中旬まで使用できず、川崎球場も改修工事で使用できなかった。そのため、前半は駒沢第二球技場や大井第二球技場などを使用し、後半はアミノバイタルフィールドを使用した。
●関東大学リーグは1部を並列A、Bの2ブロックから、翌2014年から上位8校のTOP8、下位8校のBIG8の縦列リーグに再編するため、し烈な争いが展開された。この制度変更で1970年に始まった関東大学選手権はこの年の第42回が最後となった。
Aブロックは法大が全試合を大差で勝利して1位となった。攻撃は安定して得点を重ね、守備も7試合で計23失点のみだった。立大が法大に10-45で敗れたものの、他の6試合に勝利して2位となった。早大は法大と立大に敗れて3位。以下日体大、神奈川大、東大、上智大、一橋大となった。
Bブロックは雨の試合が多かったが、日大が全勝で1位となった。デービッド・スタント氏がヘッドコーチに就任した慶大に18-3で勝利した以外は、一年生ながら驚異的な身体能力を発揮したQB高橋遼平を中心に圧倒的な得点力を見せ付けた。明大が2位で、3位以下は慶大、中大、横国大、専大、国士大、関東学院大となった。
●関東大学選手権
第42回関東大学選手権・第3回あずまボウルは横浜スタジアムで法大と日大が3年連続で対戦した。法大は1Q、K谷澤隼人(二年)の33ヤードFGで先制したが、日大はすぐにQB高橋遼平(一年)からWR岩松慶将(二年)への66ヤードTDパスで逆転。その後、K有輪七海(二年)の2FGで法大を突き放し、13-6で勝利した。
■関西(学生)
●関西学生リーグDiv.1は、エキスポフラッシュフィールド、王子スタジアムを主会場として開催した。
●前年覇者の関学大はDL池永健人(四年、主将)、LB池田雄紀(四年)ら率いる守備陣が鉄壁の強さを見せ、第5戦まで相手チームにTDをひとつも許さず全勝。第6戦で関大に35-15とTDを許したものの、6戦全勝で最終戦に臨んだ。立命大は第6戦で京大と対戦。京大がK大塚健一(二年)の2FGとQB小原祐也(四年)の19ヤードランとHB岡部朋也(四年)の2ヤードランの2つのTDを挙げたのに対し、立命大は4Qにセーフティーを挙げただけで2-20と手痛い1敗を喫した。
最終の関学大-立命大は11月24日、長居陸上競技場に13,000人の観客を集めて行われ、史上まれにみる守備戦となった。両チームとも相手のゴール前に進むことができず、フットボールでは珍しい0-0の引き分け。総獲得距離は関学大の247ヤード(ラン99ヤード、パス148ヤード)、立命大は86ヤード(ラン0ヤード、パス86ヤード)と、立命大はランを完全に封じられた。
関学大が6勝1分で優勝し、立命大が5勝1敗1分で2位。3位が関大と京大で、5位からは龍谷大、神戸大、近大、大教大となった。
■各地区の活動/代表決定戦(学生)
【北海道】 北大が5戦全勝で5年ぶり21回目の優勝を遂げた。最多優勝を誇る北大は初めて全日本大学選手権に進出。
【東北】 前年覇者の東北大が同2位の仙台大と最終戦で激突。仙台大がFGで先制したが、東北大が着実に加点し、17-3で2連覇を果たした。
【東海】 名城大が最終戦で中京大に敗れ、4勝1敗で名古屋大と並んだが、名城大が直接対決で勝利しているため2年連続優勝で全日本大学選手権に進んだ。
【北陸】 前年3位の福井県立大が19連覇中の金沢大を21-16で破り、全勝で1992年の創部以来初めて優勝を遂げた。
【中四国】 第1ステージ2位通過の愛媛大が、第2ステージのトーナメント決勝で広島大を35-19で破り、2年連続で優勝した。
【九州】 九大が得点力のある攻撃と安定した守備の活躍で5戦全勝の優勝。2度目の全日本大学選手権の出場を遂げた。
●全日本大学選手権の東日本代表校決定戦準決勝は第26回パインボウルとして11月17日、宮城県自転車競技場で行われ、東北大が北大との接戦を20-16で制し、2年連続で東日本代表校決定戦に進んだ。
●東日本代表決定戦は日大が東北大を82-0で下した。
●西日本代表校決定トーナメントは1回戦で九大が愛媛大に16-0で勝利し、名城大は福井県立大に74-0の大差で勝利した。名城大は続く九大との対戦も、39-17で危なげなく勝利した。
●西日本代表決定戦の関学大-名城大は、名城大が2Qにリードを奪ったものの、関学大が前半終了間際にパスで逆転。その後も関学大がリードを保ち、34-14で勝利した。
◆秋季試合(社会人)
■Xリーグ・第1、2ステージ(社会人)
●Xリーグの第1ステージで東日本は東京ドームを平日夜間に3日間使用し、残りの多くは川崎球場で開催。麻溝公園競技場(相模原市)や信夫ケ丘競技場(福島市)でも開催した。西日本は王子スタジアムなどで開催。第2ステージは川崎球場、王子スタジアム、鶴見緑地球技場などで開催した。
●対戦方法を若干変更した。これまでは第1ステージの各ブロック3位までが第2ステージに進み、第2ステージでも3ブロックに分かれて対戦したが、この第2ステージを変更した。
新しい第2ステージは、第1ステージ各ブロック上位3チームの計9チームが1つのリーグの「スーパー9」で2試合を行い、第1ステージの勝敗数を持ち越し、上位4チームがファイナルステージに進出する方式とした。下位9チームは「バトル9」で争った。
第2ステージ終了時の順位は、1位でオービックと富士通が同率で並び、3位パナソニック、4位鹿島、以下ノジマ相模原、IBM、アサヒビール、アサヒ飲料、アズワンとなり、4位までがファイナルステージに進出した。
■プレーオフ(社会人)
●ファイナルステージのオービック-鹿島は、互いに2つのインターセプトを喫したが、オービックが21-12で勝利した。前半、オービックが14-6でリードして折り返すと、4Qに鹿島の主将RB丸田泰裕のTDランで追い上げられたが、RB古谷拓也の3ヤードTDランで突き放した。
もう1試合の富士通-パナソニックは前半、パナソニックがリードしたが、後半に富士通がWR中村輝晃クラークの39ヤードTDランで同点とすると、直後にRB高野橋慶太の7ヤードTDランで逆転に成功。富士通が28-13で勝利した。
[5]秋季試合(ボウルゲーム)
◆第68回甲子園ボウル
●全日本大学選手権決勝、第68回甲子園ボウルは12月15日、甲子園球場に32,000人の観客を集め、関学大と日大が対戦した。
関学大は開始直後の日大の最初のプレーでDL池永健人(四年、主将)がQBサックを決めると、その後も計4QBサックなどの堅守で日大を封じ込めた。関学大の攻撃は1Q12分、K三輪隼也(三年)が18ヤードFGで先制し、2Q3分にはQB斎藤圭(三年)からWR木戸崇斗(三年)への7ヤードTDパスが成功。日大の得点をK有輪七海(二年)の26ヤードFGのみに抑え、前半を10-3で折り返した。
後半、関学大は2FG、1TDを加え、日大の反撃を試合終了間際のTDパスのみに抑え、23-9で3年連続26回目の優勝を飾った。これで甲子園ボウルでの日大戦の成績を9勝16敗2分とし、関西勢の連勝は7となった。ミルズ杯は関学大のDL池永が受賞した。
◆第27回日本社会人選手権・ジャパンXボウル
●「第27回日本社会人選手権・ジャパンXボウル」は12月16日、東京ドームに22,488人の観客を集め、オービックと富士通が対戦した。
開始早々、富士通はランで着実に前進を重ねたが、QB平本恵也がサックを受けて負傷交代すると手詰まりとなった。オービックは1Q6分、QB菅原俊からWR木下典明への14ヤードパスTDで先制。富士通は再三のゴール前の危機を守備陣の奮闘で乗り切ったが、前半はオービックが17-0とリードして折り返した。
3Q6分、オービックはQB菅原俊がWR萩山竜馬に4ヤードのTDパスを決め、24-0と差を広げたが、そこから富士通が反撃。交代したQB出原章洋からのパスとランなどで追い上げ、8点差に迫った。しかし、オービックが最後までリードを守り切り、24-16で勝利し、大会初の4連覇を達成した。MVPはオービックのDEケビン・ジャクソンが受賞した。
◆第67回ライスボウル
●「第67回ライスボウル」は翌2014年1月3日、東京ドームに29,664人の観客を集め、オービックと関学大が3年連続で対戦した。
1Q3分、オービックはQB菅原俊からWR萩山竜馬への17ヤードTDパスで先制すると、関学大はRB鷺野聡(三年)のTDランで追い付き、1Qは7-7で終了。オービックは2Q、RBの原卓門と古谷拓也が交互にボールを持って前進すると、最後は原が12ヤードを走ってTDし、14-7とリード。さらに2Q終了時にK金親洋介が25ヤードのFGを決め、17-7で折り返した。
オービックは後半も加点し、関学大の反撃を1TD、1FGに抑えて34-16で勝利した。オービックは最多記録となる4連覇。MVPのポール・ラッシュ杯はオービックのRB原卓門が受賞した。
この日朝、東京・有楽町駅際の火災で新幹線が一時停止し、その影響で関学大のスタッフや一部選手のグラウンド入りが2Q終了前になり、スタッフ業務は急きょOBが代行する事態となった。
[6]高校フットボールの活動
◆春季大会(高校)
●「第39回春季関東高校選手権」は、準決勝で駒場学園高(東京3位、吉田博正監督)を28-7で破った早大学院(東京2位、箕浦秀一監督)と、都立戸山高(東京1位、田淵浩司監督)を9-0で破った立教新座高(SIC1位、小林寛監督)が決勝で対戦し、早大学院がタイブレーク方式の延長戦にもつれ込んだ接戦を24-21で制して4年連続8回目の優勝を遂げた。早大学院は延長では立教新座高の攻撃をDB手嶋直樹(三年)がインターセプトし、その裏の攻撃でK恒吉浩史(三年)が35ヤードのFGを決めた。
●「第43回春季関西高校選手権」は、準決勝で関西大倉高(大阪3位、岡田浩孝監督)を13-6で破った立命館宇治高(京都1位、橋詰功コーチ他)と、南山高(東海1位、鬼頭尚義コーチ他)を27-2で破った関学高(兵庫1位、中尾昌治監督)が決勝で対戦し、立命館宇治高が攻撃ラインの奮闘で30-21で勝利し、4年ぶり3回目の優勝を遂げた。
◆秋季大会(高校)
■関東地区(高校)
●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月23日、駒沢第二球技場で早大学院と慶応高の間で行われ、早大学院が21-7で勝利した。早大学院は1Q、2つのインターセプトから攻撃で2TDを挙げるなどして21-0と大きくリード。慶応高の反撃を1TDに抑えた。
■関西地区(高校)
●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月23日、立命館宇治高と関学高の間で行われ、立命館宇治高が4回のターンオーバーを奪って24-10で勝利した。2回戦で立命館宇治高に19-21と迫った大阪学芸の健闘が光った。
◆第44回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル
●「第44回クリスマスボウル」は12月23日、味の素スタジアムで4年連続8回目出場の早大学院と4年ぶり2回目出場の立命館宇治高が対戦。ともにエースQBが関東、関西大会で足を負傷して万全でない中、早大学院の守備が5回のターンオーバーを奪い、17-12で勝利した。早大学院は関東勢初の4連覇で5回目の優勝。立命館宇治高は終了間際のTDパスで5点差に迫ったが、その後のオンサイドキックを早大学院にカバーされた。
[7]フットボール・ファミリーの活動
◆小・中学生フットボール
●東西の中学生クラブチームと中学校チームの活動を統括する日本中学生アメリカンフットボール協会が関東地区10チーム、関西地区20チームが加盟して11月に設立された。以降、冬の中学生選手権と春のマリンボウルを開催した。
第1回中学生選手権は翌2014年1月12日に川崎球場で開催。関西代表の池田ワイルドボアーズが関東代表の世田谷ブルーサンダースを13-6で破り、優勝した。
1Qに世田谷ブルーサンダースがQB中村享史(三年)からWRモナハン・トーマス(二年)への42ヤードTDパスで先制。池田ワイルドボアーズはDB奥野耕世(三年)のインターセプトから得た攻撃で、RB安西寛貴(二年)が中央を抜け出し、30ヤードのTDで7-6と逆転。さらに3Q、安西が12ヤードTDランで追加点を挙げた。
●2008年3月に第1回大会を開催した東西中学生アメリカンフットボール交流戦(オールスターゲーム)が3月24日、法大武蔵小杉グラウンドで開催された。京都・滋賀・東海地区代表の関西がLB中川貴晶(長浜南中三年)のインターセプトからのTDで先制し、18-0で勝利。対戦成績を関西の3勝2敗とした。
◆タッチフットボール
●翌2014年1月3日に開催された第19回女子タッチフットボール全日本王座決定戦・さくらボウルは、大学女王の武庫川女大と一般女子代表の関西アウィリーズが対戦。武庫川女大が前半を20-6とリードしたが、関西アウィリーズが残り6秒で20-20の同点に追い付き、大会初の両者優勝となった。
◆フラッグフットボール
●1980~90年代に学生アメリカンフットボールで活躍したOBが集まり、フラッグフットボールのチャリティー大会「ハドルボウル」が開始された。第1回は3月3日に川崎球場で開催。企画・主催はソーシャルメディアのFacebookに開設されたコミュニティ「日本のアメフト復興会議」(発起人は関学大OBの堀古英司氏)。当日は34歳以上で編成された22大学にNFLヨーロッパ参加者チームを加えた計23チーム、750人が参加。法大OBチームが優勝したが、学生時代のプレーを楽しむとともに旧交を温めることとなった。
●翌2014年2月2日、エキスポフラッシュフィールドで「第3回JAFAフラッグフットボール日本選手権」が開催された。シニア男子はFFFC川崎フロンティアーズが京都ジュベナイルズを34-20で破って2連覇を達成し、同女子はFFFC 富士通マロンティアーズが言問シープスを13-0で破り、第1回大会に続く2回目の優勝を果たした(第2回大会は男子のみの開催)。優勝した両チームはイスラエルで開催される「第7回IFAFフラッグフットボール世界選手権」の出場権を獲得した。
◆シニアフットボール
●翌2014年1月1日、日本アメリカンフットボールシニア協会が設立され、同12日にシニアボウル2014(翌年からマイスターボウルに改称)を開催した。
シニアでは以下の競技規則を設けた。
(1)選手は40歳以上(35歳以上も2人まで出場可)
(2)最小限のコンタクト
(3)腰から下のタックル/ブロック、ブリッツなどの禁止
第1回は関西で活動するオーバー40リジェンダーズと関東で活動する東京ベイ・シーガルズが対戦。東京ベイ・シーガルズはQB松岡秀樹(日大OB)からWR足立高夫(帝京大OB)へのTDパスで先制。しかし、オーバー40リジェンダーズはその後逆転すると、さらにQB有馬隼人からWR堀古英司の関学大コンビのTDパスでリードを広げ、26-19で勝利した。
[8]海外・国際関連の活動
◆日本チームの活動(国内開催)
●関西学生の「ニューエラボウル2013」は7月7日、京セラドーム大阪で開催。関学大、京大、神戸大、大教大を中心としたチームにサンノゼ州立大が加わったチームと、立命大、関大、近大、龍谷大を中心としたチームにスタンフォード大が参加したチームが対戦した。
◆日本チームの活動(海外開催)
●4月27、28日にタイ・バンコクで国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)が主催する第2回アジアフラッグフットボールクラブ選手権が参加9か国で行われた。日本を代表して出場したリバーサイドギャンブラーズ市川がBangkok Droids(タイ)を40-21で破り、初優勝を果たした。大会最優秀選手に竹井健二が選ばれた。
●前年に続き社会人のオービックがパールボウル・トーナメントの合間を縫って単独でドイツに遠征。5月18日、デッセルドルフで現地のデッセルドルフ・パンサーと国際試合(第2回インターナショナル・チャレンジボウル)を行った。オービックが34-3で勝利した。