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2016.01.01

2016年(平成28年) 活動83年目

お知らせ

甲子園ボウル、関西勢10連勝。佼成学園高、初の高校日本一

日 付 主な出来事
社  会 2月2日 岸記念体育館新築移転計画発表
4月16日 熊本地震(M7.3)
5月26~27日 主要国首脳会議、伊勢志摩で開催
5月27日 オバマ米大統領、原爆投下の広島市訪問
6月23日 イギリス国民投票、EU離脱賛成過半数
11月4日 世界的気候変動に関するパリ協定発効
フットボール 1月3日 加納克亮氏ら11人、「日本アメリカンフットボールの殿堂」入り(第3回殿堂顕彰)
6月1~11日 第2回世界大学選手権、日本3位(メキシコ・モントレー)
6月25日 関学大、メキシコ遠征、対メキシコ国立自治大(メキシコ市)
6月27日~ IFAF第4回U19世界選手権、日本4位(中国・ハルビン)
7月1日 日本学生協会・毎日新聞社『毎日甲子園ボウル70回の軌跡』発行
10月 アメリカンフットボール専門誌『TOUCHDOWN』休刊
Xリーグ改編:2ステージ制、JXBトーナメント方式に移行
翌年1月3日 第70回ライスボウル、富士通、関学大を下し2回目の優勝
翌年1月16日 第8回インターナショナルボウル、U18日本代表-U17米国代表。米代表勝利

国際大会が目白押しで、「第2回世界大学選手権」、「U19世界選手権」、「フラッグフットボール世界選手権」で日本代表が活躍した。甲子園ボウルは関学大が早大を破って28回目の優勝を飾り、関西勢の10連勝となった。「日本アメリカンフットボールの殿堂」に第3回の顕彰者として11人が顕彰され、式典を開催した。

[1]主な出来事

●山梨県清里の清泉寮内の「日本アメリカンフットボールの殿堂」に第3回顕彰として、以下の11人が選ばれ、殿堂入りした。これで殿堂顕彰は25人となった。新たに殿堂入りした11人には1月3日の第69回ライスボウルの際にで顕彰式典を行い、顕彰盾の贈呈が行われた。

氏 名 属 性 氏 名 属 性
加納 克亮 報道・協会 笹田 英次 協会・審判
花岡 惇 指導者 水田 吉春 協会・審判
三隅 珠一 協 会 水野 彌一 指導者
樋口 廣太郎 協 会 阿部 敏彰 競技者・指導者
藤村 重美 協会・指導者 棚橋 寛衛門 協 会
武田 建 指導者

 

●6月、メキシコ・モンテレー市で開催された国際大学スポーツ連盟(FISU)主催の第2回世界大学選手権には日本、米国、メキシコ、グアテマラ、中国の5か国が参加。日本は優勝したメキシコと米国に敗れ、3位となった。国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)主催の第4回U19世界選手権は中国・ハルビンで7か国が参加して開催。日本は豪州に快勝したが、米国とカナダに敗れ、4位となった。米フロリダ州マイアミで開催されたIFAF主催のフラッグフットボール世界選手権への参加もあり、国際色豊かな年だった。

●1月11日、日本協会が主催し、フットボールのさらなる発展を目指した「Run and Shoot Seven」のテストプレーが富士通スタジアム川崎で行われた。Run and Shoot Sevenはアメリカンフットボールからキッキングゲームの要素を取り除き、通常の半分のサイズのフィールドで7人または8人で行う競技。いろいろな制約を設け、年齢や性別を問わずプレーしやすくなった。

●日本女子協会は5月21日、アミノバイタルフィールドで7人制アメリカンフットボール「ラン&シュート」の第1回公式戦を開催。イーグルス(東京)がランガルズ(大阪)を27-6で破った。

●11月13日、全国高校選手権関西大会3回戦で、関学高のTE武内彰吾選手が試合中、接触後に倒れて搬送先の病院で死去した。翌日、学校側が記者会見し、当時の状況や今後の対応などを説明した。

 

[2]競技施設・装具・公式規則

◆公式規則

【この年の日本の主な規則変更】

●守備側のプレーヤーがパサーに対して膝または膝より下に接触した場合、相手をつかむ、抱き込んだ場合でも頭や肩で強力な接触を伴っていれば、ラフィンクグ・ザ・パサーの反則となった。

 

[3]春季試合

◆春のボウルゲーム

●第62回西日本社会人選手権

「第62回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウル」は、準決勝でアズワンを62-0で破ったパナソニックと、アサヒ飲料を21-18で破ったエレコム神戸が5月15日、王子スタジアムで対戦。エレコム神戸が1Q、K仲野秀隆の23ヤードFGで先制したが、パナソニックはRBベンジャミン・デュプリーの43ヤード独走TDランで逆転。その後もパナソニックが得点を重ね、24-3で勝利した。

●第38回パールボウル

2年ぶりの開催となった第38回パールボウルは6月21日、東京ドームでIBMとLIXILが対戦。4Q、残り1分を切って7点差を追うLIXILが5ヤードのTDを挙げ、さらに逆転を狙って2点のTFPを選択したが、パスは失敗。LIXILはその後のオンサイドキックでも攻撃権が取れずに試合終了となり、山田晋三ヘッドコーチ率いるIBMが初優勝を遂げた。

 

[4]秋季試合

◆秋季試合(学生)

■関東(学生)

●関東大学リーグ1部は、アミノバイタルフィールド、横浜スタジアム、富士通スタジアム川崎などを使用して開催した。

●早大、慶大、法大が6勝1敗の三つ巴でリーグ戦を終えた。

第5節の早大-慶大は、慶大のRB李卓(四年、主将)がチームの全3TDを挙げる活躍。早大はRB須貝和弘(四年)のTDランなどで得点したが、慶大が21-14で勝利した。

第6節では早大と法大が対戦。開始直後、法大がWR尾崎聖弥(四年)のキックオフリターンTDで先制。早大はWR西川大地(四年)が試合を振り出しに戻すTDレシーブや99ヤードドライブを締めくくるTDレシーブなど活躍。早大が32-14で勝利した。

最終節は法大と慶大が対戦。法大がK木村奎介(二年)の2FGで6-0でリードすると、QB鈴木貴史(四年)が1ヤードTDランで加点。慶大もRB李卓の54ヤードTDランなどで対抗し、互いに点を取り合いとなったが、最後は法大が34-28で勝利した。

3者が1位となったが、当該校間の得失点差で早大が順列1位となり、東日本代表校決定戦に進出した。

 

■関西(学生)

●関西学生リーグDiv.1は万博記念競技場、エキスポフラッシュフィールド、王子スタジアム、京セラドームなどで開催した。

●関学大が立命大との全勝対決を22-6で制し、2年ぶり55回目の優勝を果たした。

●関学大、立命大ともに危なげなく勝利を重ね、最終節に全勝対決を迎えた。

開始早々、関学大はQB伊豆充浩(四年)からWR松井和史(四年)への30ヤードTDパスで先制。2QにもRB橋本誠司(四年)のランでTDを挙げ、前半を13-0のリードで折り返した。

関学大は3QにWR池永拓矢(四年)が69ヤード独走のTDで加点すると、4QにはLB山岸明生(四年、主将)がセーフティーを奪うなどし、22-6で全勝優勝を飾った。

3位は関大で、4位は龍谷大。以下甲南大、京大、神戸大、同大だった。

 

■各地区の活動/代表決定戦(学生)

【北海道】 北大が5戦全勝で4年連続24回目の優勝を遂げた。北大のエースRB伊藤耕世(四年)は史上初の3年連続最優秀選手となった。
【東北】 東北大が4戦全勝で5連覇。以下は2勝2敗で3校が並ぶ激戦だった。
【東海】 名城大が中京大との全勝対決に36-3で完勝。5戦全勝で5年連続17回目の優勝を果たした。
【北陸】 福井県立大と金沢大が全勝で対決。福井県立大が7-0で勝ち、リーグでの連勝記録を更新し、4連覇を果たした。
【中四国】 優勝決定戦で島根大が広島大を12-0で破り、創部38年で初優勝した。
【九州】 西南学院大が最終戦で久留米大に大敗したものの、福岡大と4勝1敗の同率で16回目の優勝。3年連続の九州代表となった。

 

●全日本大学選手権の東日本代表決定戦準決勝は第29回パインボウルとして11月5日に札幌ドームで開催。東北大が北大に29-22で逆転勝利した。

●東日本代表校決定戦は早大が東北大を47-2で破り、2年連続4回目の甲子園ボウル出場を決めた。

●西日本代表校決定トーナメントは関西から2校が出場し、勝利チームに次々と新しいチームが対戦する勝ち上がり方式を採用。1回戦で島根大を破った福井県立大に2回戦で名城大が勝利。名城大は3回戦で西南学院大にも勝利したが、続く立命大戦は立命大が38-20で勝利した。

●西日本代表校決定戦は12月4日、王子スタジアムで関学大と立命大が対戦。関学大は前半で20-0と大きくリードしたが、後半は立命大に3点差まで追い上げられ、さらに自陣のゴール前に釘づけにされるピンチに。しかし、QB伊豆充浩(四年)がWR松井理己(二年)にロングパスを通してそのままTD。関学大が26-17でリーグ戦に続いて立命大を退け、甲子園ボウル出場を決めた。

 

◆秋季試合(社会人)

■Xリーグ・第1、2ステージ(社会人)

●Xリーグの第1ステージの東日本は富士通スタジアム川崎、横浜スタジアムなどで開催し、東京ドームも2日間使用した。西日本はエキスポフラッシュフィールドなどを使用した。

●対戦カードの組み方に新しい方式を採用。意図的に同じレベルや近いレベルのチーム同士の対戦を多くし、総当たりに比べて少ない試合数である程度の順位の正当性を担保し、均衡する試合の増加を狙った。第1、2ラウンドを行い、スーパー9の上位8チームとバトル9の上位2チームによるジャパンXボウルトーナメントを開催。その4強によるセミファイナルの勝者がジャパンXボウルに進むこととした。

これまでXリーグはシーズン後半以降は1Q15分で開催してきたが、この年からジャパンXボウルも含めて1Q12分で行うこととした。

 

■プレーオフ(社会人)

●準々決勝は総合2位のオービックが7位のエレコム神戸に35-0で勝利し、1位の富士通が8位のアサヒ飲料に42-6で圧勝。5位のIBMは4位のLIXILを37-6で破り、3位のパナソニックは6位のアサヒビールを21-14で破った。

セミファイナルの富士通-IBMは、富士通が2Qまでに10-0と先行したが、3Q半ばでIBMが26-22と逆転。富士通は最終プレーでK西村豪哲の45ヤードFGが決まり、28-26で劇的に勝利した。オービック-パナソニックは激しい雨の中で行われ、4Qを終了して3-3で、タイブレーク方式の延長戦に突入。先行のパナソニックがFGにとどまったのに対し、後攻のオービックがTDを挙げて勝利した。

 

[5]秋季試合(ボウルゲーム)

◆第71回甲子園ボウル

●全日本大学選手権決勝、第71回甲子園ボウルは12月18日、甲子園球場に35,000人の観客を集め、関学大と早大が対戦。関学大が早大を31-14で破り、甲子園ボウル50回目の出場を勝利で飾った。

1Q、関学大がQB伊豆充浩(四年)の11ヤードTDランで先制すると、早大はRB北條淳士(四年)の4ヤードTDランで同点に。関学大は2Q、RB加藤隆之(四年)の6ヤードTDランとLB山本祐輝(四年)のインターセプトリターンTDで21-7と差を広げて前半を折り返した。

早大も後半、QB坂梨陽木(三年)からTE田島広大(三年)への9ヤードTDパスで7点差に迫るが、関学大は4QにRB野々垣亮佑(四年)の21ヤードTDランなどでリードを保ち、31-14で勝利した。ミルズ杯は関学大のLB山岸明生(四年、主将)が受賞した。

 

◆第30回日本社会人選手権・ジャパンXボウル

●第30回日本社会人選手権・ジャパンXボウル」は12月19日、東京ドームに25,455人の観客を集め、富士通とオービックが対戦。富士通は前半、K西村豪哲のFGで着実に加点し9点を先行。さらに3Q終盤、RBジーノ・ゴードンのTDで16-3と差を広げた。富士通は時間を消費しながら、最後のオービックの攻撃をDB善元将太のインターセプトで断ち切って試合終了。MVPはパスを20回投げて11回成功、116ヤードを獲得した富士通のQBコービー・キャメロンが受賞した。

 

◆第70回ライスボウル

●「第70回ライスボウル」は翌2017年1月3日、東京ドームに33,407人の観客を集め、富士通(藤田智ヘッドコーチ)と関学大(鳥内秀晃監督)が対戦した。

富士通は1Q、K西村豪哲の2FGで6点を挙げ、WR中村輝晃クラークの30ヤードパス捕球で初のTD。2Qにも中村への51ヤードのTDパスで前半を20-0とリードした。

関学大は3Q、RB橋本誠司(四年)の3ヤードTDランで、4Q終盤にはQB伊豆充浩(四年)からWR亀山暉(三年)へのTDパスで追い上げたが、富士通が30-13で2年ぶり2回目の優勝を果たした。これで社会人は8連勝で、通算成績を22勝12敗とした。

MVPのポール・ラッシュ杯は、ジャパンXボウルに続いて富士通のQBコービー・キャメロンが受賞した。

 

[6]高校フットボールの活動

◆春季大会(高校)

●「第42回春季関東高校選手権」は、準決勝で知徳(静岡1位)を35-14で破った慶応高(神奈川1位)と、県立横浜南陵高(神奈川3位)を14-0で破った佼成学園高(東京1位)が決勝に進出。決勝は6月19日、富士通スタジアム川崎で行われ、慶応高が24-16で勝ち、11年ぶりの優勝を遂げた。

●「第46回春季関西高校選手権」は、準決勝で啓明学院高(兵庫2位)を27-19で破った海陽学園(東海1位)と、同志社国際高(京都1位)を31-17で破った関学高(兵庫1位)が決勝に進出。決勝は6月19日、エキスポフラッシュフィールドで行われ、関学高が20-0で勝利した。

 

◆秋季大会(高校)

■関東地区(高校)

●「全国高校選手権関東大会」決勝は11月23日に駒沢第二球技場で行われ、春季大会と同じ顔合わせの佼成学園高(東京1位)と慶応高(神奈川1位)が対戦。佼成学園高が14-10で逆転勝ちし、初優勝を飾った。

 

■関西地区(高校)

●「全国高校選手権関西大会」決勝は11月27日に王子スタジアムで行われ、関学高(兵庫2位)と啓明学院高(兵庫1位)が対戦。関学高が安定した守備で啓明学院高の強力攻撃を抑えて17-0で勝利し、25回目の優勝を果たした。

 

◆第47回全国高校選手権決勝・クリスマスボウル

●「第47回クリスマスボウル」は12月23日、キンチョウスタジアムで初出場の佼成学園高と25回目出場の関学高が対戦した。

3Q、3点を追う佼成学園高はインターセプトで得た攻撃でTDを挙げて逆転。さらに、その直後の関学高のパスをインターセプトしてTDに結び付け、20-10とリードを広げた。4Qに関学高がTDを挙げて3点差に迫ったが、佼成学園高もTDを追加し、27-17で初優勝を飾った。

 

[7]フットボール・ファミリーの活動

◆小・中学生フットボール

●第4回日本中学生選手権は、関西代表の関学中学部ジュニアファイターズが2年前の覇者・佼成学園中を30-13で破り、初出場で優勝した。

 

◆タッチフットボール

●第25回シュガーボウルは5月21日、横浜スタジアムで開催。地区大会を勝ち上がった8チームが参加したレディースの決勝は、神戸大ルークスがライオッツを27-13で破り、17年ぶり2回目の優勝を遂げた。同じく8チームが参加したオープンの決勝はブーザーズ(東日本1位)がラファーガ(西日本1位)を33-30で破り、初優勝を果たした。

 

[8]海外・国際関連の活動

◆日本チームの活動(国内開催)

●日米のU19(19歳以下)による対抗戦、第5回トモダチボウルは3月13日、チームライジングサン(日本U19)とチームUSAの対戦で行われた。第3回までは米軍厚木基地内のフィールドで、前回からアミノバイタルフィールドでの開催。前回大会の敗戦の反省から、アジア各地から高校選手を集めて補強したチームUSAが終始リードを守り、26-6で勝利して対戦成績を米国の4勝1敗とした。MVPには米国のQB、M・ヘナガンが、MIPには日本のWR佐藤陸(中大一年)が選ばれた。

 

◆日本チームの活動(海外開催)

●国際大学スポーツ連盟(FISU)主催の第2回世界大学選手権が6月1日から11日にかけてメキシコ・モントレーで米国、メキシコ、グアテマラ、中国、日本(鳥内秀晃監督)の5か国が参加して行われた。

日本は初戦のグアテマラに1Qだけで37点を挙げ、72-0で完勝。2戦目の米国戦は4Q終盤、6点を追う日本は終了1分2秒前にRB西村七斗(立命大三年)が12ヤードのTDランを挙げ、K大塚健一(京大)のTFPのキックも決まって14-13で逆転。しかしその後、米国にFGを決められて逆転されると、最後の日本のキックオフリターンでバックワードパスを米国にインターセプトされてそのままTDされ、14-22で敗れた。

続く第3戦は日本がメキシコに3-36で敗戦。最終の中国戦は72-0で勝利し、2勝2敗で3位となった。

●国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)が主催する第4回U19世界選手権は、6月29日から7月10日にかけて中国・ハルビンで米国、カナダ、メキシコ、オーストリア、中国、日本(山嵜隆夫監督)、豪州の7か国が参加して行われた。日本は豪州との初戦、最初のキックオフでWRブレナン翼(早大一年)がいきなりリターンTDを決めて先制すると、以降も得点を重ねて42-0で勝利した。

決勝進出が懸かった2戦目は米国に序盤で9点を先行されるが、2QにDB高口宏起(日大一年)の2回のインターセプトで好機をつかむと、QB室井正道(日大一年)がWR小倉豪(日大一年)に17ヤードのTDパスを決めて前半を6-9で折り返す。しかし後半、米国の攻撃を止められず、20-50で敗れて3位決定戦に回った。

3位決定戦はメキシコと対戦。1Q、日本のファンブルからメキシコに先制のTDを許したが、2Qに自陣2ヤードからの攻撃で前進し、最後はRB元山伊織(早大二年)のTDランで7-7に。しかし、その後はターンオーバーで再三攻撃権を失い、7-24でメキシコに力負けした。

優勝はカナダで、以下米国、メキシコ、日本、オーストリア、豪州、中国となった。大会を通してチームが選ぶMVPは主将のRB元山伊織(早大二年)で、攻撃最優秀選手はOL永福大悟(立命館宇治高三年)、守備最優秀選手はLB小澤優太(法大一年)だった。

●関学大は6月25日、メキシコ市のエスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオで創部75周年記念試合としてメキシコ国立自治大と対戦。標高2,000メートルの高地での試合となったが、17-13で勝利した。

●これまで米国選抜とカナダを主体とした世界選抜の間で実施されてきたUSAフットボール主催のインターナショナルボウルが米国、世界選抜、日本の3チームによる大会となり、翌2017年1月に米テキサス州アーリントンで第8回大会が行われた。日本から高校生選抜のU18日本代表が出場し、1月16日にU17米国代表と対戦。後半奮闘したが、7-44で敗れた。

 

★★★★★★★★★★★

1970年に創刊されて76年に月刊誌となり、フットボールの発展に貢献した専門誌『TOUCHDOWN』(編集・発行人:後藤完夫氏)がこの年の10月号(通巻568号)で休刊となった。日本の戦後のフットボール興隆期から世界へ活動を広げた時期に多方面や多分野にわたって幅広く報道。後世に残る紙媒体の同誌が果たした役割は大きかった。

(後藤完夫氏は『TOUCHDOWN』全号を日本協会に寄贈。日本協会では山梨県清里の「日本アメリカンフットボールの殿堂」に「TOUCHDOWN LIBRARY」を設置し、来館者が自由に閲覧できるようにしている)