日本代表壮行試合レポート

2011.06.20

 第4回アメリカンフットボール世界選手権2011オーストリア大会(SWC=Senior World Championship)に向けた日本代表チーム壮行試合が、6月19日(日)に川崎球場に1954名の観衆を集めて行われ、日本代表チームの候補75名が前半はオール法政大、後半はオール日本大を相手に40対6で快勝した。計13回あった攻撃ポゼッション中、5TD2FGと7ポゼッションをスコアに結びつける完成度を見せた一方で、東野(アサヒビール)、菅原(オービック)、高田(パナソニック電工)の3QBがそれぞれ1インターセプトを喫するなどの課題を残した。総攻撃回数は52回472ヤード(平均9.08ヤード)。ラン18回59ヤード(3.28ヤード)にも改善点がありそうだ。

 守備の喪失距離は前半が27回155ヤード(5.74ヤード)で後半が43回201ヤード(4.67ヤード)。失点も前半の2FGのみに抑え、5インターセプト、2度のギャンブル阻止などの出来映えだった。

 「今、この一瞬に全力を尽くす」という意志を込めて、『ONE AT A TIME』の日本代表チームのスローガンを掲げた森清之ヘッドコーチは、「オール法政大、日本大の協力を得て、色々なことを試すことができたことに感謝したい。守備の対応は良かったと思う反面で、タックリングについては反省点が残り、攻撃は得点の取り方に問題が残った」としながら、「明朝のコーチ会議によって45名に絞り込みを行うが、まだ4回の国内練習が残っているので、(コンディションの問題を含めて)最後までメンバーが変化する可能性はある」と言って表情を引き締めた。

 なおこの一戦には東北学生アメリカンフットボール連盟よりOL畠中大地(岩手大)とDL荒谷航平(東北大)を特別招聘し、試合の収益金は東日本大震災の義援金として日本赤十字を通じて被災地に寄付した。



日本代表スターティング・ラインアップ(○はゲームキャプテン)

【攻撃】

POS. No. 氏名 所属 出身校

LG 65 平本 晴久 アサヒ飲料 山梨学院大

LG 73 志摩 英明 ノジマ相模原 法政大

C 67 村井 雄太 鹿島 早稲田大

RG 67 村上 崇就 IBM 東京国際大

LT 75 宮本  士 オービック 中央大

RB 20 古谷 拓也 オービック 関西大

QB 10 東野  稔 アサヒビール 立命館大

WR 11 前田 直輝 鹿島 立命館大

WR 17 小川 道洋 IBM 帝京大

WR 7 長谷川昌泳 パナソニック電工 立命館大

TE 46 大矢 祐嗣 富士通 日本大

K 39 佐伯 栄太 パナソニック電工 桃山学院大

【守備】

POS. No. 氏名 所属 出身校

DT 93 紀平 充則 オービック 立命館大

DT 92 西川 岳志 鹿島 法政大

DE 53 平井 基之 富士通 立命館大

DE 52 山中 正喜 パナソニック電工 立命館大

LB 27 塚田 昌克 オービック 立命館大

LB 54 鈴木將一郎 富士通 専修大

LB 2 古庄 直樹 オービック 立命館大

CB 8 渡辺 雄一 オービック 専修大

CB 21 加藤 公基 鹿島 金沢大

SF 31 三宅 剛司 オービック 立命館大

SF 24 佐野 忠也 鹿島 日本大

P 14 青木 大介 鹿島 専修大


試合結果はこちら







壮行試合のコイントスは阿部孝夫川崎市長。試合後には激励メッセージが書かれた日の丸が市長から森ヘッドコーチに手渡されました。



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会場内では日本代表への応援メッセージの寄せ書きや、激励ビデオの撮影が行われ、大勢のファンに激励のメッセージを頂きました。


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また、日頃からフットボールを応援してくださっている有志が終結。

フェイスペインティング、応援グッズ販売、等で壮行試合を盛り上げてくれました。


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