日本代表メキシコ戦に必勝体勢

2011.07.15

日本代表メキシコ戦に必勝体勢

 

  第4回アメリカンフットボール世界選手権オーストリア大会は、いよいよ現地15日から順位決定戦が行われる。昨日のカナダ戦に2731で惜敗し、Bブロック212位となった日本代表は14日、ブロック戦の行われたグラーツからウィーンへバスで移動。途中、順位決定戦の舞台となるエンストハッぺル・シュタディオンに立ち寄り、午後2時頃に宿舎に到着。その後、選手たちは近隣の公園で約1時間、ストレッチなどのアクティブレストを行い、前日の疲労回復に注力した。

 午後8時からはメキシコ戦に向けた最終ミーティング。試合終了から眠気と戦いながらコーチ陣が準備したゲームプランの選手への落とし込みと確認作業が行われた。

 メキシコは第1回、第2回大会決勝で対戦し、いずれも日本が勝利している相手だが、今回は強力な大型ラインとスピード溢れるバックフィールドを擁した強力なチーム。米国にも717と肉薄している強敵だ。

「明日はこのチームで戦うことができる最後のゲーム。我々には日本の実力を見せる義務がある。同時に、ここにいる日本代表のメンバーは、この舞台で自分の戦いをする権利を持っている。自分の持っているものすべてを出して、今までと同じく、目の前の一戦に全力を尽くして勝とう」

 森HCはミーティングの冒頭で選手たちに檄を飛ばした。

 3位決定戦は現地15日、午後7時キックオフとなる。





攻撃ミーティングでメキシコ戦に向けた新攻撃について藤田攻撃コーディネーターの説明に聞き入るQB東野(手前)、RB末吉






■選手のコメント

主将LB古庄直樹(オービック)

ここまでも一戦必勝でやってきた。残念ながらカナダ戦は勝つことができなかったが、目の前の試合に全力を尽くして勝利を目指すことに変わりはない。このメキシコ戦は、次の大会につながる試合でもあるという選手たちもいる。コンディションは決して万全ではないが、メンタルには皆充実している。ワン・アット・ア・タイムを最後まで貫き通して、メダルを持って帰ります。

 

副将QB東野稔(アサヒビール)

優勝することはできなかったが、メキシコとの戦いは日本のフットボールのレベルの高さを世の中に知らしめるチャンスだと思っている。日本のプライドを懸けて絶対に勝ちたいと思っている。今までと同じく、受身になったらやられてしまう。積極的に攻める気持ちを持って臨みます。

 

副将DL山中正喜(パナソニック電工)

中1日の試合にも慣れてきました。負けたまま日本に帰る訳にはいきません。メダルを持って帰ります。


副将DB佐野忠也(鹿島)

メキシコはパワーで圧倒してくるチームという印象。特に攻撃は重量感がある上にスピードもあるOLと力強いRBで力の展開に持ち込んでくるだろう。日本の守備は相手の攻撃が形になる前に潰すスタイル。それをやり続けて、メダルを狙いにいきます。