森ジャパン快勝スタート


森ジャパン快勝スタート

キッキングゲームと速効でオーストリアを寄せ付けず

 

 

SWCグループBの開幕戦となったオーストリア対日本の一戦は、7月9日(土)UPCアレーナで午後3時のキックオフとなり、日本代表が246で快勝スタートを切った。

日本代表の森清之ヘッドコーチは、「フットボールは攻撃、守備、そしてキッキングゲームの三つの部隊で戦うゲーム。その意味でそれぞれのパートが力を発揮して、総合力で勝利することができた。オーストリアは規律のとれたタフなチームだったが、この一戦に勝利するための準備をキチンと発揮して勝てたことが大きいと思う」と安堵混じり口調だった。

 立ち上がりの攻撃でFGをブロックされ、第2Q3分過ぎに先制FGを許す展開となった。しかし、浮足立つことなく即座に反撃。続くキックオフリターンでWR前田(鹿島)が敵陣48ヤードまで返し、QB高田(パナソニック)のスクランブルで敵陣31ヤードに迫ると、学生界から唯一選出のRB末吉(早稲田大)がカウンターランでTD。キックオフを含め、わずか3プレーで逆転に成功した。

 続く攻撃もオーストリアQBグロースのパスをCB加藤(鹿島)がインターセプトで仕留めて攻撃権を獲得。敵陣27ヤードまでリターンした後の4プレー目。今度はFG体型からKに入ったRB丸田(鹿島)がホルダーからボールトスを受けて右オープンを駆け抜けるトリックプレーで7ヤードのTDランに結び付けて143突き放した。

 オーストリア攻撃は日本代表守備の深くかまえた守備バックのクッションを突いたパスを連続して前進を図ったものの、日本代表は確実なタックルで応戦。前半終了32秒前に追加FGを許したが、今度はWR木下(オービック)が敵陣42ヤードまでキックオフを返し、4プレー後にK青木による47ヤードFG176と突き放した。

前半終了時点の総攻撃獲得距離比較で82ード対169ヤード、ダウン更新5回対11回、ボール所要時間では6分15秒対1745秒と大きく上回られて一見は苦戦内容に見えたものの、2TD1FG2FGと日本代表の速効と粘り強い守備、そして効率的なキッキングゲームなどの巧者ぶりが光った。

 後半に入ると日本代表守備が前半と一転して、守備バックがタイト・カバレッジを展開。CB加藤が後半折り返し早々に、この日2度目のインターセプトでオーストリア攻撃を断つ殊勲のプレーもあって、前半14回中9回のパス成功をおさめていたオーストリア攻撃は後半11回投げて4回成功にペースダウン。日本代表攻撃の執拗なラン攻撃に、時間とスタミナを奪われて、防戦一方となった。

 日本代表攻撃は後半フィールドポジションに恵まれず、第3Qは無得点のまま終了したが、第4Q2度目の攻撃で6プレー47ヤードのTDドライブを展開。QB高田から代わった東野(アサヒビール)がWR長谷川(パナソニック)への20ヤードポストでゴール前11ヤードに迫ると、右ロールからRB末吉に投じたショベルパスで末吉が好走してTD。残り6分、246とダメを押す展開となった。

 前半統計で大きく上回られた日本代表だったが、後半は144ヤード対55ヤード、ダウン更新も10回対3回と大きく逆転した。

「我々はこの一戦に4年間を費やして準備してきたが、国際ゲームの難しさを思い知らされた思いだ。この結果は我々のプロセスとして受け入れねばならないが、カナダとの一戦に向けて、再度調整して臨むつもりだ」とオーストリア代表のリック・ローズHC。意気消沈した雰囲気は無く、「次のカナダ戦に向けた勝機を探っていきたい」としていた。

 


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オーストリア攻撃を2インターセプトで断ちきったCB加藤(鹿島)

 






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ランとパスで1TDずつと活躍したRB末吉(早稲田)





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東北出身を銘記し、好ブロックに身を呈し続けたOL小林(富士通)

 





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フェイクFGプレーからTDランに結び付けたRB丸田(鹿島)

 





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ゲームMVPに選出されたQB高田(パナソニック)だが、16回投8回成功88ヤードと「申し訳ない気分。次のフランス戦で挽回して見せます」と反省しきり