フラッグフットボールJAPAN、ロサンゼルス五輪に向けた強化体制について


公益社団法人日本アメリカンフットボール協会は、2028年ロサンゼルス五輪で追加競技に採用されたフラッグフットボールの新たな強化体制についてお知らせします。日本代表は今年8月の世界選手権(フィンランド・ラハティ)で女子が銅メダルを獲得し、男子は11位となりました。男女ともに来年のアジア・オセアニア大陸選手権、26年の世界選手権などを通じてロサンゼルス五輪の出場権獲得を目指します。

新たな「フラッグフットボールJAPAN(※)」の総監督兼男子ヘッドコーチはこれまで男子日本代表を率いてきた岩井歩が務め、女子のヘッドコーチには新たに井川宅朗が就任。新設のストレングス&コンディショニングコーチに河井洋次、メンタルコーチには稲垣和希と、各分野のエキスパートを起用しました。

フラッグフットボールJAPANは今月15日(金)に日本代表として活動する意欲のある選手やスタッフ、指導者を対象にオンラインで説明会を実施。同24日(日)に東京都内で初めての練習を行う予定です。

※日本代表を編成するのは国際大会などに参加するときだけとなりますので、それ以外の活動時期においては「フラッグフットボールJAPAN」、「フラッグフットボール男子(女子)JAPAN」の呼称を用いることとします

■指導者プロフィール
◇総監督兼男子ヘッドコーチ
岩井 歩(いわい・あゆむ) 1974年7月15日生、50歳、東京都出身
【競技歴】
・アメリカンフットボール3年(明治大学、上海Warriors)
・フラッグフットボール20年、フラッグフットボール日本代表主将
【指導歴】
2018~24年 フラッグフットボール男子日本代表監督
【コメント】
「フラッグフットボール」という競技自体が、携わる方々、応援してくださる方々、ご覧になる方々へどのような役割を果たすことができるのか、新体制でもこの2か月間、多くの方々にお会いし、ミーティングを重ね、他競技の方々ともお話ししながら、日々模索してきました。五輪フェーズに入ったこの競技を皆さんでさらに発展、深化させ、Team JAPAN一丸となってさらなる高みに到達できるよう、邁進してまいりましょう。

◇女子ヘッドコーチ
井川 宅朗(いかわ・たくろう) 1978年10月19日生、46歳、大阪府出身
【競技歴】
・アメリカンフットボール16年(浪速高校、法政大学、東京ガスクリエイターズ、オービック・シーガルズ、アサヒ飲料(現SEKISUI)チャレンジャーズ)
・フラッグフットボール11年(法政大学、サムライヤンキース東京)
【受賞歴】(アメリカンフットボール)
学生年間最優秀選手(ミルズ杯)、関東大学リーグMVP(ともに2000年)
【指導歴】 (すべてアメリカンフットボール)
法政大学QBコーチ、東京ガスクリエイターズ・オフェンスアドバイザー
2018~23年 学習院大学監督
【コメント】
フラッグフットボールの監督を務めるのは初めての経験であり、とてもワクワクしています。前任の桑原監督のご努力で今年の世界選手権では3位と、ロサンゼルス五輪に向けて大きな弾みをつけてくださったことに心より感謝します。これまで築き上げたことをさらに進化させ、選手一人一人の成長をサポートし、フラッグフットボール女子JAPANが世界で力強く戦い抜く姿をお見せできるよう、また応援してくださる方々のご期待に応えられるよう尽力してまいります。

◇ストレングス&コンディショニングコーチ
河井 洋次 (かわい・ひろつぐ) 1972年1月29日生、52歳
【指導歴】(アメリカンフットボール)
1998年~現在 アサヒビール(現オリエンタルバイオ)・シルバースター
2003、07、11年 日本代表
※アメリカンフットボール、サッカー、ラグビー、バスケットボールなど、さまざまな競技のプロ、大学、高校チームで20年以上にわたってコンディショニングディレクターやトレーナー、ストレングスコーチとしてマネジメントとトレーナー業務を担う
【コメント】
ロサンゼルス五輪へ向けたチーム強化というプロジェクトに参加することができ、とても光栄です。チームスポーツのいいところはチーム全員が同じ目標に向かって結束し、最高のパフォーマンスを目指すところです。選手、コーチ、スタッフ一人一人が持てる力と知恵を出し切ることで、個々の能力が結集して大きな成果を生むことができます。日本代表という誇りを持ち、日々の努力を惜しまず、互いにサポートし合い、チームをいい結果につなげたいと思います。

◇メンタルコーチ
稲垣 和希(いながき・かずき) 1990年6月8日生、34歳
筑波大学体育スポーツ局助教
学 位:博士(健康スポーツ学, Ph.D) 専門分野: スポーツ・健康心理学
【指導歴】
2016年~現在 筑波大学蹴球部メンタルアドバイザー
法政大学アメリカンフットボール部メンタルアドバイザー、IBMビッグブルー・メンタルアドバイザー
【学術論文】
身体は鍛えるのに,メンタルは鍛えないの?!~パフォーマンスを高めるためのメンタルトレーニング〜. 彩の国スポーツ科学ジャーナル, 2022年, 1巻, 1号, p. 9-p.11
【コメント】
ロサンゼルス五輪に向けて新しいオリンピック・ジャーニーを創造していく機会に携われることをとてもうれしく思います。専門であるスポーツ心理学の知見を生かし、チームビルディングや選手、スタッフの心理サポートを通じてフラッグフットボールJAPANに関わるすべての人の挑戦と幸福に貢献したいと考えています。