International Bowl 2020 Report -Day4-


 4日目は小雨が降り頻る相変わらずの寒い朝でした。しかし、寒いなんて言葉を吐く選手は誰一人いません。日本選抜としての意識が高まり、今日の練習に向けて集中している様子が窺えます。

時間と共にチームとしての団結が深まっていますが、一方でそれぞれの選手の個性が発揮されはじめており、本番出場に向けた競争は激しくなってきているように感じられます。

午前の練習では、今晩予定されている米国チームとのスクリメージに向けたプレーのインストールが実施されました。これまでの経験には無いスキームやファンダメンタルも多くあったはずですが、そこは選抜選手。米国コーチも舌を巻くスピードで吸収し、着々と調整が進みました。

午前の練習を終え、宿舎にてスクリメージに備えたミーティングが開催されました。今晩のスクリメージの位置付けや使用するサイン、また各個人が果たすべき役割について米国コーチと共有し、選手の気持ちも上がります。

スクリメージ会場に到着し、各選手、多くの不安と期待を同時に背負いながら米国コーチの言葉に勇気をもらってスイッチを入れます。

スクリメージが始まり、想像以上のフィジカル差やスピード差に驚きましたが、直ぐに修正し、実力を発揮する場面も出てきました。当然、やられる場面もありましたが、本番に向けてとても貴重な体験になったと思います。

スクリメージが終了するや否や、防具を付けたままの恰好でバスに乗り込みホテルに帰りました。皆、興奮が冷めず、バスの中はスクリメージの話題で持ち切りでした。こうやって皆で会話できるのは、ここまで真剣に取組んできた証です。

短期間とは云え、皆でやってきたことが成果として現せたことは素晴らしい体験でした。本番まであと2日。更に素晴らしい体験ができるよう、残りの日数を大切に取り組んで欲しいと思います。

法政大学第二高等学校 矢澤正治