インターナショナルボウル現地レポート Day6


第10回インターナショナルボウル

U18日本選抜、米国U17代表に惜敗
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現地1月18日、米国テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで開催された第10回インターナショナルボウル。U18日本選抜対U17米国代表の一戦は三転の末に24対28でU18日本選抜が惜敗した。

米国代表は第1Q最初の攻撃機会をRBスコット・ウッズ2世の5ヤードTDランで締めくくり先制。しかし、日本選抜は自陣31ヤードからの攻撃機会に、RB富澤武蔵(埼玉栄3年)のランを軸に攻めて前進。ゴール前1ヤードからの中央ランで富澤がエンドゾーンに体をねじ込んで同点に追いついた。

日本選抜は7対7で迎えた第2Q残り2分23秒、自陣10ヤードから始まった攻撃機会には、QB庭山大空(立命宇治2年)からWR糸川幹人(箕面自由3年)、WR平井瑛登(立命館宇治3年)への2度のパスと、相手の反則によりゴール前14ヤードに迫り、K横川豪士(立命館宇治3年)の31ヤードFGにつなげて10対7とリードしての折返しに成功する。

第3Q序盤に米国代表QBザビエル・コペニング41 ヤード独走TDを許し、さらに第3Q終了間際にはRBスコットDウッズに2ヤードTDを奪われ11点差とされたが、U18日本選抜はウッズのTD直後の攻撃で、庭山から短いパスを受けたWR糸川幹人(箕面自由3年)が米国守備を振り切り71ヤードを走りきってTD。17対21と4点差に迫った。

第4Q序盤の自陣45ヤードから始まった攻撃機会には、一度は第4ダウンに追い込まれたが、Pに入ったQB宇野瑛祐(立命館守山2年)がパント体型からのランでシリーズ更新に成功。WR糸川、WR鈴木絢真(箕面自由2年)へのパスで前進し、RB森川竜偉(佼成学園3年)の19ヤードTDランで逆転に成功した。

しかし、残り3分30秒の状況で、QBコペニングに51ヤード独走TDを許してしまう。直後の攻撃はシリーズ更新をすることができずに、相手に攻撃権をわたしてしまった。

ランで時間消費を狙う米国代表に対し、日本選抜はタイムアウトで時間の消費を阻止。ゴール前13ヤードまで進まれたところで、主将DL水谷蓮(高槻高3年)がファンブルフォース&リカバーでボールをもぎ取り、残り時間1分32秒、自陣16ヤードからの攻撃権を得た。

日本選抜は森川のラン、WR山下宗馬(箕面自由3年)へのパス、庭山のランで3度第3ダウンを突破。敵陣34ヤードまで迫ったが、TD狙いのロングパスを米国守備に奪われ、勝利には僅かに及ばなかった。

「敗れたことは悔しいが、こういう戦いをできた選手たちを誇に思っている」。1週間、ヘッドコーチとして日本選抜を指導、指揮してきた、オクラホマバプティスト大のクリス・ジャンセンHCは、最後まで米国代表と対等に勝負した選手たちをねぎらった。

「敗れたことは悔しいが、こういう戦いをできた選手たちを誇に思っている」。1週間、ヘッドコーチとして日本選抜を指導、指揮してきた、オクラホマバプティスト大のクリス・ジャンセンHCは、最後の最後まで対等に勝負した選手たちをねぎらった。

「歴史を変えたいと思って試合に臨んだが、最後はオーバーパワーされてしまった。フィジカルな差さえ埋まれば勝てる相手だった」

U18日本選抜の主将DL水谷蓮(高槻高)は、パワーの差を埋めることが日本のフットボールの一番の課題だという認識を強めた。