理事長就任のご挨拶


ご挨拶

 

理事長に就任いたしました浅田豊久でございます。理事会を代表してアメリカンフットボールファンの皆様方にご挨拶申し上げます。

 

3月11日に発生した巨大地震以降、思考力が停止してしまったかのような日本列島の空気でしたが、復興に向けての力強い槌音が聞こえ始めました。

東北ならびに関東のアメリカンフットボール関係者の中にもこのたびの東日本大震災で被害を蒙った仲間がおり、設備があります。幸いにも被害は軽微であったため再建に向けて一歩一歩前進し始めております。多くのアメリカンフットボール関係者がそれぞれの立場で大震災によって被害を受けた方々の支援活動に取り組んでいただいているとの情報に接するたびに、嬉しくかつ頼もしく思った次第です。

直接的な被害を受けなかったチームもその多くが大震災の影響を受けて活動の一時停止を余儀なくされておりましたが、およそ一ヶ月遅れでほとんどのチームがアメリカンフットボールの活動を再開しております。

 

今年は、第4回アメリカンフットボール世界選手権がオーストリアで開催されます。大震災の報を受けて国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)をはじめ世界中の仲間から温かい激励のメイルが数多く寄せられましたが、同時に、チームジャパンの参加を危ぶむ声もあるやに聞いています。東日本では、地震や津波による被害に加えて電力不足に伴う計画停電または節電対策等の影響を受けて日常生活も不自由な状況が続きそうな状況です。チームジャパンが世界選手権に向けて準備をするのに決して好ましい状況ではありませんが、日本代表チーム森ヘッドコーチは、大震災による影響を言い訳にせず、川崎大会で失った王座を奪還すると宣言しております。日本協会理事会としては、オーストリアでの世界選手権は、逆境を乗り越えてがんばる元気な日本を世界の人たちに見てもらう絶好の機会であると考え、最大限のバックアップをして参ります。

 

 未体験の「国家的危機」を真正面から受け止めて、復興への支援と子供たちがのびのびと成長するお手伝いをすることを念頭においた活動を、私たちアメリカンフットボール関係者はこの一年間の課題として掲げて参りたいと思います。

 

 <今年もがんばる!>アメリカンフットボールへのご声援を心よりお願い申し上げます。

 

2011年4月18

社団法人日本アメリカンフットボール協会

理事長 浅田 豊久