日本代表5TD奪取の快勝 カナダ戦に照準


日本代表5TD奪取の快勝
カナダに照準

 SWCグループBの第2戦目は、7月11日(月)にUPCアレーナに2500名の観衆を集めて行われ、第1ゲームに登場した日本代表がフランス代表を3510で退けて2連勝とした。

 試合は快晴で始まったが、第1Q中途より激しい雨に見舞われ、この間にフランス代表攻撃が再三ファンブルを犯す自滅もあった。

 日本代表は立ち上がりの攻撃こそパントに終わったものの、以後3度のポゼッションをいずれもTDドライブに結びける完成度を見せつけて、前半終了時点で210と快調な仕上がりを見せた。

 先制は534秒を費やして11プレー、71ヤードのロングドライブをRB丸田(鹿島)の5ヤードTDランに結び付けたもの。ランとパスをバランス良く展開し、3度あった第3ダウンを突破する力強さを発揮した。

 追加点はターンオーバーから。フランスがパントのスナップミスから大きく後退し、敵陣29ヤードからの好機にランで前進を図ると、6プレー後に再び丸田がインサイドランからこの日二本目となる5ヤードTDランを決めて140。日本代表攻撃ラインが大型ラインを並べたフランス代表守備フロントをスピードで捕え、支配下に置いた展開が印象的だった。

 日本代表守備の活躍も鮮やかだった。フランス代表攻撃のラン攻撃をシャットダウンした。脇坂、山中のパナソニックDLコンビに、古庄、塚田のオービックLBコンビらが素早いリアクションでフランス攻撃のRB勢に襲いかかった。

 前半最後のドライブはフランス代表RBキエラノに襲いかかったDL山中がファンブルフォースし、LB鈴木(富士通)がリカバーして自陣37ヤード地点からの攻撃をTDに結び付けたもの。直後の攻撃でQB高田(パナソニック)がWR清水(オービック)、小川(IBM)へのパスと自らのスクランブルでダウンを3回更新してゴール前に侵入。残り時間26秒、小川への右クイックフラットの1ヤードTDパスをヒットする鮮やかなツーミニッツ攻撃だった。

 後半開始早々のキックオフでビッグリターンを許し、QBスプロエルからWRデュローへの6ヤードTDパスを許したものの、日本代表もすぐさま加点。続くポゼッションを率いたQB東野(アサヒビール)が木下(オービック)、前田(鹿島)によるWRモーション・スウィープと、清水へのスクリーンパスでそれぞれ好ゲインを重ね、70ヤードをわずか6プレーでTDに結びつけるドライブを展開。RB古谷(オービック)がゴール前3ヤードを左オフタックルから走り抜けて28対7とした。

 第4Q折り返し直後にフランスにFGを許したものの、その僅か1分後にはQB東野―前田による34ヤードTDパスで引き離し、3510と快勝に結びけた。

 日本代表は57回の攻撃で352ヤード(平均6.18ヤード)、21回のダウン更新。守っても51191ヤード(3.16ヤード)、11回のダウン喪失と会心の出来栄えで、第3戦カナダ戦に照準を合わせた。

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1Q先制TDランを決めたRB29丸田(鹿島)に駆け寄るC村井(鹿島)、TE87大矢(富士通)、WR85萩山(オービック)

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RB29丸田(鹿島)は5回走20ヤードながら2TDの活躍

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フランスOLのブロックをスピードで上回り、逆サイドへ展開されたランに対して後から追いつく活躍でゲームMVPに選出された、四大会連続出場のDL43脇坂

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4Q、QB東野(アサヒビール)からのパスを受けて34ヤードTDを決めたWR11前田(鹿島)