佼成学園が7年連続クリスマスボウル進出


 11月23日、駒沢第2球技場で行われた第53回全国高校アメリカンフットボール選手権大会関東地区決勝は、佼成学園高校(東京1位)が慶應義塾高校(神奈川1位)を20対0で下し、7年連続のクリスマスボウル進出を決めた。

 二回戦で法政二高に62対3、準決勝の立教新座戦は83対0と爆発的な得点力を発揮して決勝に勝ち上がった佼成学園に対し、慶應高は2回戦の駒場学園戦、準決勝の足立学園戦共に14対7と、いずれも第4Qに競り勝って2018年以来の関東決勝進出を勝ち取った。

 序盤は慶應高が佼成学園の爆発力を封じた。佼成学園は2回目の攻撃機会にRB蓑部雄望(3年)が73ヤード独走TDを挙げたが、慶應高守備フロントの激しいプレッシャーに、なかなか攻撃を継続することができず。前半は7対0と慶應高得意のロースコアの競り合いに持ち込まれていた。

 それでも崩れなかったのは、守備の奮闘だった。阿部剛希(3年)、下関凌真(2年)、高野力維(1年)、犬飼真基(2年)と並ぶDL陣がライン戦を優位にすすめて、進まれても得点機会を与えなかった。

 佼成学園が状況を打開したのは第3Q終盤。自陣30ヤードからの攻撃機会にQB小林伸光(3年)のスクランブルで立て続けにシリーズを更新。さらにWR岩﨑充希(3年)へのパスでゴール前に迫り、第4Q序盤に蓑部のTDランによって加点(トライ失敗)。さらにLB関拓真(2年)のインターセプトによって得た攻撃機会を、蓑部が44ヤード独走TDを挙げて3ポゼッション差とした。

 佼成学園は12月25日、神戸市王子スタジアムで行われるクリスマスボウルで関西地区代表と対戦する。

 

Team 1Q 2Q 3Q 4Q Total
佼成学園 7 0 0 13 20
慶應義塾 0 0 0 0 0

 

■表彰選手

最優秀バックス賞 佼成学園RB蓑部雄望(3年)


最優秀ラインマン賞 佼成学園DL高野力維(1年)


敢闘賞 慶應義塾QB工藤未来(3年)
photo:HUDDLE MAGAZINE/大槻竜平