佼成学園が2年ぶり5回目の クリスマスボウル制覇


Team 1Q 2Q 3Q 4Q Total
大産大附属 0 14 7 6 27
佼成学園 0 7 13 10 30

 12月25日、神戸市王子スタジアムで行われた第53回全国高校選手権大会決勝クリスマスボウルは、7年連続出場の佼成学園高校ロータスが、11年ぶり12回目出場の大阪産業大学附属高校ファイティングエンジェルスを30対27で下して2年ぶり5回目の全国制覇を遂げた。

 佼成学園は自陣20ヤードから始まった2回目の攻撃機会にQB小林伸光(3年)がWR小林蹴人(1年)にロングパスを決めたのを足がかりにゴールラインに迫り、第2Q45秒、RB蓑部雄望(3年)の2ヤードTDランにつなげて先制。大産大附属は次の攻撃ですぐに反撃。QB小林洋也(3年)からWR桑原伊琉(3年)へのプレーアクションパスを決めたのをきっかけにゴール前に迫り、第2Q3分1秒にWR小段天響(3年)への13ヤードTDパスを決めて同点に追いついた。
 さらに、次の佼成学園の攻撃をLB原田虎汰郎(3年)がインターセプトで断ち切って自陣46ヤードの攻撃機会を獲得。WR小段天響(3年)がリバースのアクションからRB吉田優太(3年)にフォワードパスを送り込んで敵陣31ヤードに進行。そこからRB吉田が8プレー連続キャリーして前半終了35秒前に吉田のTDランでリードを奪った。

 第3Qも一進一退の攻防が続いた。佼成学園が第3Q2分33秒にWR小林(蹴)のサイドスクリーンによる41ヤードTDで同点に追いつけば、直後のキックオフで大産大附属RB吉田が65ヤードのリターンTDを挙げて再び7点差のリードを奪った。前半はパスを柱に攻めて3インターセプトを喫していた佼成学園は、後半、ランを中心に反撃。第3Q7分3秒にRB蓑部の2ヤードTDランを決めて(トライキック失敗)1点差に迫った。しかし、大産大附属は第3Q終盤に、佼成学園の自陣深くからの攻撃時に、DL東駿宏(3年)がファンブルフォースしたボールをLB有川煌佑(2年)がリカバーし、ゴール前8ヤードからの攻撃機会を獲得。このチャンスを第4Q51秒に小林から小段へのTDパスにつなげて(トライキック失敗)大産大附属が再び7点リードする状況となった。

 佼成学園ここから徹底したランで反撃、蓑部、宮本樹音(2年)に加え、QB小林(伸)のランを混ぜて前進し、第4Q4分43秒に蓑部の4ヤードTDランで同点に追いついた。さらに残り3分53秒で得た自陣40ヤードからの攻撃機会にはゴール前27ヤードまで進めたところで、K吉川大紀(3年)が43ヤード勝ち越しFGにつなげ、これが決勝点になった。最優秀バックス賞・三隅杯は20回走106ヤード3TDを挙げた佼成学園RB蓑部雄望、最優秀ラインマン賞・安藤杯は佼成学園DL下関凌真(2年)、敢闘賞は大産大附属WR小段天響が受賞した。


〔三隅杯:佼成学園RB23蓑部雄望(3年)photo:大槻竜平/HUDDLE MAGAZINE〕


〔安藤杯:佼成学園DL90下関凌真(2年)photo:大槻竜平/HUDDLE MAGAZINE〕


〔敢闘賞:大産大附属WR18小段天響(3年)photo:大槻竜平/HUDDLE MAGAZINE〕