2021年度より組み合わせが変更する日本選手権「ライスボウル」に向けて


 
 3月14日に開催された公益社団法人日本アメリカンフットボール協会の理事会で、日本選手権「ライスボウル」の組み合わせが変更されることが改めて確認されました。

 1948年、関東大学選抜対関西大学選抜の対戦で始められ、36年間この組み合わせで「ライスボウル」が行われてきましたが、1984年、第37回からは大学代表と社会人代表の対戦する「日本選手権」として開催されるようになりました。
 2021年、第74回大会まで、38回の対戦で、社会人代表の26勝12敗、大学代表の勝利は第62回大会が最後になっています。
 社会人チームの強化が進み、大学チームとの実力差が広がるなかで、日本一を争う「ライスボウル」の対戦見直しが行われることになりました。

 日本協会、日本学生協会、日本社会人協会、それぞれの立場で、新しいライスボウルに向けてコメントを頂きました。



日本アメリカンフットボール協会
会長 国吉 誠

 長年にわたり「ライスボウル」を応援いただいておりますファンの皆様、多くの関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
ライスボウルは日本協会50年の節目に、従来の東西学生オールスター戦から学生と社会人のチャンピオン同士の対戦に変更した経緯があります。
 今回、ライスボウルとして75年の節目に当たり、より一層の日本のアメリカンフットボールの隆盛と発展を念頭に改めて対戦枠組みを社会人の決勝に変更いたしました。
 2034年に迎える日本のアメリカンフットボール100年に向けて、当初より日本のアメリカンフットボールを切り開いてきた学生フットボールと、本場アメリカにチャレンジしていこうという日本代表を多く抱える社会人フットボールが、一層の飛躍に向けて新しい一歩を踏み出します。
 学生、社会人とともに日本のアメリカンフットボール関係者が手を携えて次のステージへ注力していくところです。 どうぞ引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。



日本学生協会
理事長 伊角富三

 38回を重ねたライスボウルの対戦フォーマットが変更されますが、今まで学生界としては社会人および日本のフットボール発展のために寄与してきたと自負しております。
 社会人が、学生と対戦することで、取り組みが大きく変化し、企業チーム中心からクラブチームへの変遷を経て大きな発展を成し遂げられてこられた。
 学生と社会人が対戦する、当初の目的はおおむね達成できたと感じております。今回の決定にもそのような背景があると思います。
 これを機に学生フットボール界としてもさらに発展するためにどうすべきか、大きな課題として受け止め、邁進していく所存です。今後も一層のご声援を宜しくお願い申し上げます。



日本社会人アメリカンフットボール協会
理事長 深堀理一郎

 1983年第37回「日本選手権」に、社会人初代代表レナウン・ローバーズがライスボウルに出場しました。以来、学生フットボール界と日本一を競うことにより、日本のアメリカンフットボール界は大きく発展してきたと確信しております。
 今回、社会人Xリーグの決勝戦が「日本選手権」として、実施されることに伴い、日本のアメリカンフットボールの一層発展に、Xリーグ全体として、真摯に取り組んでいく気持ちを新たにしております。
一方で、日本のアメリカンフットボール界は、これまでのように、学生フットボール界と社会人フットボール界が協力し、スポーツを通じたより良き社会への貢献に取り組んでいくことには変わりはありません。
 これまで、支援して頂いた多くのファンの皆様、関係者の皆様と一緒に、これからの新しい時代を築いていきたいと考えております。引き続き、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。


〔ライスボウル資料〕
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