第2回世界選手権ドイツ大会 〔メキシコに快勝 不屈の二連覇〕 |
国内に複数のNFLヨーロッパチームを持ち、国内のアメリカンフットボール人気がますます隆盛するドイツが第2回大会を招致した。
開催期間は2003年7月10日から12日、開催国ドイツの他、日本、フランス、メキシコの4カ国が参加した。
日本は、アジア・オセアニア地区予選で韓国を88-0と圧勝で下しての出場。フランスは、ヨーロッパ王者のフィンランドをヨーロッパ予選で破り、大会出場権を勝ち取った。
今回の大会運営はトーナメント形式。フランクフルト近郊にあるウィスバーデンで1回戦、決勝戦はハーナウで実施された。会場の周辺では、地元ドイツの子供たちがダ円球のボールで遊ぶ姿が多く見受けられ、この国が将来はフットボールの強豪となることを伺わせる。
初戦の相手は、ヨーロッパチャンピオンを破っての出場と意気あがるフランス。序盤から互いに得点機を掴めず0-0で折り返す。後半開始早々の3Q、DB大島康司のパントブロックからのTDをきっかけに波に乗った日本は、QB冨澤優一のパス、K小山真のFGなどで、一気に20点を獲得。そのまま逃げ切った。
決勝は、開催国ドイツを逆転勝利で破ったメキシコ。前回苦戦を強いられた相手とのリターンマッチとなった。立ち上がりメキシコが繰り出すタイミングの早いロングパスが決まり先制点を許すものの、QB冨澤優一からWR板井征人へのTDパス、LB玉井摂人のインターセプトリターンTDなどですぐさま逆転。後半は追いすがるメキシコを、RB波武名生則の59ヤード独走TDランなどで突き放し、34-14と完勝。堂々の大会二連覇を果たした。
大会MVPは、決勝で独走TDを含む11回・125ヤード・1TDと、気を吐いたRB波武名生則が受賞。大会ベストメンバーには、オフェンスに7名、ディフェンス4名、スペシャルチーム1名と、計12名が日本代表から選出され、チームにも最も反則の少なかったチームとして、フェアプレー賞が贈られた。